他者を厳しく審査すればするほど、その刃は知らぬ間に自分にも向けられていくのです。「この時代はこうあるべき」「これは普通ではない」――。ネットが作り上げた「正解」の基準が、いつの間にか自分を追い詰め、失敗や不器用さを許さない「透明な檻」となって自分を閉じ込める。他者を審査する特等席に座っているつもりが、実は自分自身が「正解」という名の呪縛から一歩も動けなくなっているのです。

情報の氾濫によって可視化された「正解」を追い求め、他者も自分も裁き続ける。その効率化の果てに待っているのは、合格者が出ない、生きづらい世の中です。

「審査員」という役割を降りることは、容易ではありません。しかし、皮肉にもその「非効率」の先こそが、「より効率的な答え」に辿り着くための、唯一の近道なのではないでしょうか。

平田 恵(ひらた・めぐみ)
タメニー 広報
立命館大学卒業。新卒で人材派遣会社に入社し、入社後わずか7カ月で課長に昇進。その後約5年間、高校野球のリポーターなどフリーランスとしてさまざまなメディアの現場を経験。再び人材業界の勤務を経て、2016年9月にタメニー(旧パートナーエージェント)に未経験広報として入社。2019年8月に人事部マネジャーへ異動(広報も兼任)、2020年10月からグループ広報の立ち上げをひとりで行う。2023年第1子を出産し、産後8週で仕事へ復帰。結婚式や婚活のプロとして数多くのメディアへ出演中。
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