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「女に甘い顔をするなよ。売り上げが落ちたら、オレたちの給料から天引きされるんだ。女をぶん殴ってでも、客に営業メールを送らせるんだ!」
店の実態はすぐに明らかになった。ボーイは様々なノルマを課せられ、やがてペナルティーの罰金が給料を上回るようになり、その罰金を支払うために延々と働かされるのだ。
口答えすれば、殴る蹴るの暴行が待っていた。社長の林はヤクザとの関係を公言し、「逃げたら親元に取り立てに行くからな!」などと脅された。ホステスとの甘い関係など夢のまた夢だった。
ホステス集団逃亡事件
ある日、フィリピンパブのホステスたちが集団で逃げ出すという“事件”があった。ホステスたちの寮は部屋の外側から南京錠を付けられ、勝手に外出することもできなかったため、その管理をしていた中井さんが関与を疑われた。
「お前、どうやって責任を取るつもりだ!」
中井さんは林に呼び出され、殴る蹴るの暴行を受けたが、関与を否定した。野本と武田は「こいつを追及しておけ」と命じられた。
野本と武田は営業時間の合間を縫って、中井さんに殴る蹴るの暴行を加えた。中井さんが白状しないので、2人はますますイライラして暴行をエスカレートさせた。バーカウンターの椅子で殴ったり、電気ドリルの柄で頭を殴ったり、腫れ上がった太股を傘で突いたこともあった。中井さんは病院にも連れて行かれず、毎日のように暴力を振るわれ、日に日に衰弱していった。