2023年11月、被害者のA子さん(当時21)はマッチングアプリを通じて林諒憲被告(当時23)と知り合った。株のデイトレーダーをしている林被告は名古屋市中区のワンルームマンションに住み、羽振りが良かった。まもなく林と交際することになったA子さんは肉体関係を持った。
交際相手に懇願された動画撮影
交際して2カ月ほど経った頃、林被告から 「自慰行為に使うから、性行為の動画を撮らせてほしい。これは他人に見せないし、絶対に流出させないから」と頼まれた。A子さんは最初は渋っていたが、2カ月近くも頼まれて根負けし、動画を撮らせることに同意した。
2024年3月9日、林被告は慣れた様子で複数のカメラ機材を使い、様々な角度から性行為の様子を撮った。撮影は5時間に及んだ。
「お疲れさん。じゃあ、シャワーを浴びてきてね」
A子さんはそれからも林被告と付き合っていたが、マッチングアプリの利用も継続しており、同年7月末頃、新たに知り合ったのが長﨑翔磨被告(当時22)と大川健太被告(当時24)だった。
2人はバイト仲間で同居していたが、A子さんとは別々の機会に知り合った。
A子さんは長﨑被告とは連絡先としてインスタグラムのアカウントを交換し、大川被告とはLINEのIDを交換したが、大川被告は「会おうよ」ばかり言うので、うっとうしくなってブロックした。
「ハメ撮り動画が流出してる」と呼び出され…
いずれも林被告と違って肉体関係を持つような間柄にはならなかったが、同年10月14日夜、長﨑被告から〈おひさ。明日か明後日会えない?〉という連絡が入った。
〈急にどうしたの?〉
〈A子ちゃんのハメ撮り動画が流出してるんだよ〉
〈えっ、どういうこと?〉
絶句してA子さんはインスタで電話した。
「どこに載ってるの? どんな感じで出てるの?」
これらの質問に対し、長﨑被告は「会ってから話す」の一点張りだった。
もとより長﨑被告とは一度も会ったことがなかった。LINEをブロックした大川被告のことは、マッチングアプリで知り合ったことさえ忘れていた。とりあえず、A子さんは林被告に電話してみたが、つながらなかった。
「裸が載ってるの?」
「全部載ってる」
「分かった。会うから、早く来て。怖いわ……」
A子さんは自宅近くのファミレスの駐車場で待ち合わせることにした。長﨑被告は「友達と一緒に行く」と言っていた。それが大川被告のことだった。
