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売春島の歴史は「2つ」に分けられる
以上の点を踏まえると、この島の売春の歴史には、江戸時代から続く芸妓置屋が第1期だとすれば、1965年以降、4人が移り住んで売春置屋が盛んになった第2期がある構図が見えてきた。
1958年に売春防止法が完全施行され、広島県豊田郡木江町(現・大崎上島町)や豊町(現・呉市)の港で、はしりがねと同義語である、沖に停泊する船員を相手にする「おちょろの妖」や女を運ぶ小舟「おちょろ舟」が姿を消した、という記述もあったことから、売春防止法以降は徐々に芸妓たちが姿を消し、売春不毛の空白期間を経て、それと入れ替わるように1965年ごろ、4人の女が移り住みスナック形式の置屋をはじめたことになる。