滋賀県の名門私立・立命館守山中学校に通っていたソウタくん(仮名)は、入学直後の2022年6月からイジメを受けるようになった。ズボンを膝まで下げられて陰部を触られる、校内で足をつかまれて8メートル引きずられるなどのイジメを継続的に受け、学校の対応も十分ではなかった。
被害生徒のソウタくんと母親が筆者の取材に応じた。
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ソウタくんに対するイジメが始まったのは中学1年生の6月30日。きっかけは「マツケンサンバ」だったという。ソウタくんは当時の記憶をこう話す。
「イジメが始まったきっかけの1つとして思い当たるのは、昼休みの教室で自分が『マツケンサンバ』を踊ってふざけていた時に、一部の生徒から冷やかされたことです。そのため、別クラスに行って、そのクラスで流れているアニメを見ようとしたんです。すると、同級生のAがわざわざ別クラス前の廊下までやってきたんです。そのとき、腰のあたりをつかまれたので、倒れました。そして、僕の足を引っ張って無理やり教室へ連れ戻そうとしたんです」
教室前の廊下を約8メートルも引きずり回され…
Aら数人の男子生徒は別クラスにいたソウタくんを執拗に追いかけ、「お前、さっきのやつ(マツケンサンバ)もう一回やれよ」などと言いながら迫ってきた。ソウタくんは「からかわれるのは嫌だ」「向こうでビデオを見るから」と拒否したが、Aはソウタさんを押し倒すと、両足首を掴んで引きずり始めた。
ソウタくんは違うクラスの教室前の廊下を約8メートルも引きずり回され、その間ずっと「やめろ!」と言いながら足をバタバタさせるなど抵抗し続けていた。
「引きずられている途中に先生が偶然通りかかったので、Aは手を離しました。その後、Aは先生に注意されていたようです。ただ、先生に注意されたことがAは気に入らなかったのか、その後のいじめの原因になった気もします」(ソウタくん)
学校は翌日7月1日、担任がお互いに事情を聞いた上で「いじめ対策委員会」を開いて、「いじめ、からかい事案」として認知。その後は教室巡回を行うことになったが、ソウタくんに対するイジメはまったく落ち着かず、その後には長い地獄が待っていた。

