2月25日配信の「週刊文春 電子版」および2月26日発売の「週刊文春」でスタートした短期集中連載「村上世彰とフジテレビ『20年目の復讐劇』」。2006年に『ヒルズ黙示録 検証・ライブドア』『ヒルズ黙示録 最終章』を上梓して以来、村上氏を追い続けてきた記者の大鹿靖明氏が執筆するスクープ連載第2回より、一部を抜粋してお届けする。

 村上世彰は株を買い占めながら、フジ・メディア・ホールディングスの清水賢治社長に何度も接触した。時にすごんで、時に耳元で囁いて。「社長が洗脳されてしまう」、周囲はそう危ぶんだ。やがて攻防のさなか、異変が起きる。

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FMHの清水賢治社長との真剣勝負の対決

村上氏による「20年目の復讐劇」 ©時事通信社

 いま振り返ってみると、すべては“あの日”に運命づけられていた。

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 2025年7月2日。

 フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の株主総会からちょうど1週間後のことである。

 村上世彰は、愛娘の野村絢と連れ立って東京・お台場のフジ本社で、FMHの清水賢治社長と真剣勝負の対決に挑んでいた。

2025年6月にFMH社長に就任した ©時事通信社

 村上は対席するや、いきなり刀を抜いた。「御社の株を33.3%まで買い進めます。そのために1500億円を用意しました」。認定放送持株会社の持ち株規制の上限(3分の1)まで買い進める、というのだ。さらに二の太刀を浴びせる。「放送業に専念するために、不動産事業を売却してはいかがですか。なんならサンケイビルは自分が経営してもいいです」。彼の狙いはFMH子会社のサンケイビルだった。

この続きでは、「村上の話に洗脳されてしまう」と危惧する声もあった“清水社長と村上氏の関係”など、FMH側と村上の交渉の内幕を詳しく報じている。記事の全文および連載第2回は現在配信中の「週刊文春 電子版」で読むことできる》

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