——レコーディングは続けたのでしょうか。

間瀬 痛みに耐えてどうにかレコーディングは乗り切りました。それで終わってすぐにマネージャーに電話したんですけど、「どこにいるの?」と聞かれたときになぜか答えられなくて。

——自分がいる場所がわからなくなってしまった。

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間瀬 しかも場所だけじゃなくて、誰といたのかもわからなくなってました。一緒にレコーディングしてた中学の同級生の名前も思い出せなくて、さすがにこれは絶対におかしいと思いました。

 

——それからすぐに病院へ?

間瀬 マネージャーがどうにか僕の居場所を見つけてくれて合流して、一緒に近くの病院へ行きました。ただ、それでも最初は「風邪じゃないかなぁ」と言われたんです。

——そこまで普通じゃない症状が出ているのに。

間瀬 さすがに痛みの度合いが明らかにおかしかったので「自費になってもいいからCTを撮ってください」とお願いしたんです。

「脳出血しているので、すぐに入院してください」

——自分で頼んだんですか?

間瀬 実はその1週間前、親友のお母さんが、もやもや病が原因による脳出血という状況で亡くなったという話を聞いていたんです。

 親友のお母さんはずっと頭痛があったんだけど、病院に行かず家で休んでいた。それで仕事から帰ってきて親友が「お母さん大丈夫?」と声をかけたら、すでに亡くなっていたんです。

——それで絶対に検査を受けようと思った。

間瀬 先生は「何も変わりませんよ」とぶつぶつ言いながら撮ってくれたんですけど、結果が出たら慌てて駆け寄ってきて「脳出血しているので、すぐに入院してください」と言われました。

 

——急展開ですね。

間瀬 正直、「やっぱり!」と思いました。その後すぐにお父さんも来てくれて、ICU(集中治療室)に入りました。

 もしあのまま帰っていたら、左側頭葉の出血だったので右半身が全部麻痺になっていた可能性がありますし、最悪の場合は死んでいたと言われました。

——恐ろしいですね……。ICUに入ってからは?

間瀬 急にICUに入れられたので、どんだけ危ない状況なんだろうってとにかく怖かったです。ICUのガラスの向こうでマネージャーとお父さんが医者から説明を受けながら僕のことをチラチラ見るんです。その視線がどこか不安そうで、自分は死んじゃうのかなってずっと考えていました。