3月6日、WBC連覇に挑む侍ジャパンの初戦が東京ドームで開催された。2024年の「プレミア12」決勝で敗れた因縁の相手・台湾代表と対戦し、試合は大谷翔平の先制満塁弾から2ケタ得点につながるワンサイドゲームに。

 この日の試合後、東京ドーム外には侍ジャパンのユニフォームを着用していながら「翔平が好き でも今日は敵!!」と書かれたボードを掲げる、一見不思議な女性がいた。台湾から来たという林欣儀さんに、不思議な格好の理由を聞いた。

台湾から来日、台湾代表のチケットは全部ゲットして毎試合観戦しているという林さん

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 大谷翔平はずっと応援しています。私にとって、野球の面白さを教えてくれる大きな存在。でも今日だけは、台湾を応援させてほしくて……。だからこのボードを昨日、日本に来てから作ったんです。

 今日は台湾側の応援席である、レフト側の内野席で観戦しました。初戦のオーストラリア戦もここで見たし、実は台湾代表の全試合のチケットを手に入れているんです。友達にも協力してもらって何とかゲットしました。

 あ、このユニフォームですか? もちろん試合中は台湾のユニフォームを着ていましたよ。試合が終わって外に出た後、写真撮影のために日本のユニフォームを借りて着たんです。

 今日は負けちゃったけど、今の気持ちを一言で言えば、とても嬉しい。今回の試合を通じて、台湾の選手たちは多くの経験を得られたと思うからです。

手作りのボードには日本語で「翔平が好き でも今日は敵!!」と書いてあった

 私自身、この大会については勝ち負けに関係なく、とても平常心で向き合っています。勝敗も大切ですが、何よりも選手たちが怪我なく無事で、健康でいてくれること。それ以外に願いはありません。

台湾野球は、どんどん強くなっている

「台湾チームに何が足りなかったか」ですか? そうですね……私は何かが足りなかったとは思いません。彼らは間違いなく全力を尽くしました。多くの選手がMLBなどの海外リーグに挑戦し、みんな凄まじい努力を重ねています。台湾野球は、今まさにどんどん強くなっている。私はそう信じています。

 私にとって野球は、人々を笑顔にし、仕事の疲れさえも忘れさせてくれる特別な存在です。自分らしく自由に観戦することで、たくさんの元気をもらえる。そんな野球が、私は心から大好きなんです。

 最後に、日本代表の皆さんに。本当にお疲れ様でした。もし皆さんが命懸けで、全力のプレーを見せてくれるなら、私は日本代表のことも心から応援します。

 ……でも、ごめんなさい。やっぱり、私が世界で一番応援しているのは、愛する台湾です(笑)。

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