「『一人一人もっと頑張ってやっていきましょうよ』って泣きながら…」
「牧がキャプテンに任命されて、チームが苦しかった時のミーティングで『一人一人もっと頑張ってやっていきましょうよ』って泣きながら話していた時の姿。考えてみたら、めちゃくちゃ若いんですよ。まだ24か25ぐらいでキャプテンでしたから。周りは年上の人間ばかりの中で自分の思いを必死に伝えようとしていました。怪我でファームに落ちてきた時も、復帰するために黙々と練習に取り組んでいたし、彼はみなさんがイメージする『面白い牧秀悟』だけじゃない。もちろんそういう部分もありますけど」
「僕がいい選手だなと思う人は、たいてい弱音を吐かない。牧が一番すごいと思うのはそこです。弱音を言わない、言い訳もしない、悪口を言わない。だから牧選手を嫌いな人はいないんです。きっとそういう人柄だから大谷選手にも可愛がられるし、チームのムードを盛り上げられる」
オーストラリア戦4回、牧のヒットもあり2アウトながら満塁。バッターは大谷翔平。絶好のチャンスでセカンドランナーの牧がまさかの牽制アウト。チャレンジも認められず、牧はしばし呆然と2塁ベース上で正座をしていた。「さすがの牧選手も落ち込んでいるでしょうか」とおそるおそる聞くと、「大丈夫だと思いますよ」と三嶋はいう。
「これはコーチもよく言ってました。『エラーしたら普通選手は引きずるものだけど、あいつ(牧)はケロっとして次の打席に向かうんだ』って。意外とそういう強さもある。切り替えが上手なのはもちろんですけど、本当は落ち込んでいたとしても、それを周りに悟らせない。悟らせないようにふざけることしてるのかなと思うときがあります」
「牧はベイスターズを象徴する選手として、相当なプレッシャーを背負ってずっと野球をやってきたんだと思います。ぜひ次のラウンドでもベイスターズの選手たちが気合いが入るようなそういうプレーを見せて、ベイスターズにもいい影響を与えてほしいですね」

