本人たちも、世間的にはマイノリティといえばマイノリティだから、独身であること、童貞であることに対してのぼんやりした危機感はあるかもしれませんが、具体的に何が問題なんですかって言われたところで、『うん、いや、別に』という人たちが多いんじゃないでしょうかね。世の中が思っているほど、本人たちは問題を抱えてないっていう。
たとえるなら、ダイエットと同じですよね。みんな、太っていることは良くないし、見栄えも悪いから痩せたいですって言っているけれど、食べるものを我慢してまで痩せたいかといえば、そうでもない。だから、なんやかんやでみんな痩せない。本当にストイックな一部の人だけが、そうしたハードルを乗り越えて痩せている。
それと同じで、確かにみんな結婚したがっているけれど、それはダイエットで痩せたい人と一緒で、人間関係の煩わしさを乗り越えてまで結婚したいかといえば、決してそうではない」
誰かと話したい気持ちになった時の受け皿が必要
関川さんは、結婚相談所の事業の中で、独身者が集うことのできるコミュニティの運営を行っている。
「今の世の中には、『婚活はもう無理』と感じている中年の独身の人たちがたくさんいます。結婚をした方が将来的に安心だと思っても、そもそも他人とのコミュニケーションが苦手なので、色々な煩わしさを全部乗り越えてまで結婚したいかっていうと、そうでもない。そうした人たちがお見合いやマッチングアプリで婚活したところで、成果は出ないでしょう。
異性に慣れていない人が全く知らない相手とパーティでお見合いして、『さぁ、あとはうまいことやってください』と言われても、できるわけがないじゃないですか。それができたらとっくにやっているよ、と。そもそも、そういうことが苦手な人たちが婚活しているわけですから。
同時に、孤独についても、何かの弾みで『1人じゃ嫌だ』『誰かと話したい』という気持ちになった時の受け皿が必要だと思います。
こうした背景から、僕の会社では、独身の人だけが集まるコミュニティを運営しています。参加者が独身であることだけをしっかり保証したコミュニティをつくって、オンラインとオフラインを混ぜこぜにして、365日、毎日何かイベントを行う。ここに来れば必ず誰かいる、という空間を作る。そこで何回か触れ合っている間に、いいなと思える相手が見つかったら、交際に進めばいい。
