「めちゃくちゃ尖ってた」
吉田 そうです。当時の大阪松竹の養成所って、3か月おきに入所だったんです。みなみかわは3か月後輩で入ってきました。でもこれ、本人は認めないんですけど、当時はめちゃくちゃ尖ってて。
――そうなの? ちょっと意外かな。いまは逆に、尖ってる芸人がいたら捕まえていじり倒してるイメージだけど。
吉田 当時はあまりみんなとしゃべらないし、「みんなでメシ行くけど、どう?」って誘っても、「僕、そういうのいいんで」みたいな。「あの先輩、おもろない」とかも平気で言うし。
あと、このエピソードを言うと「そんなこと言ってない」って怒るんですけど、若手ってよく「売れたら何したい?」みたいな話をするじゃないですか。みんな「女優と付き合いたい」とか「外車に乗りたい」とか、よくある夢を語ってて。みなみかわにも「お前は何したいの?」って振ったら、「は?」みたいな顔して。こんなんどこでも使えないですけど「俺は、売れたら●●●●●●(※法に触れることなので自主規制)したい」って。
――えー!
吉田 ボケやったと思うんですけど、変な尖り方してたんですよね。
――たぶんだけど、そういう会話が嫌だったんじゃないかな。「売れたらどうしたいとか寒いねん。しょーもな」って。尖ってる若手って、そういう部分の本音を人前で言いたがらないし、みんなで群れてする浮ついた会話とかも嫌うイメージがある。
吉田 それもあったかもですね。こんなしょうもない話、さっさと終わらせたろ、みたいな。ただ、僕はわりと仲がよくて。あいつがいいバイトを知ってたんですよ。競馬新聞の「競馬ブック」ってあるでしょ。
土・日の開催に合わせて金・土に発売なんですけど、梅田とか難波とかにある5箇所くらいの売店に、その新聞を置きに行くんです。1時間半位で終わって、7千円やったかな? そのバイトを紹介してもらったり。ただ、その時期のみなみかわは、芸人を辞める気やったんですよね。