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(2)『サンクチュアリ -聖域-』(2023年)
礼節と格式を重んじる角界を舞台にしたオリジナルドラマ。札付きの悪だった猿桜(一ノ瀬ワタル)が、その世界を荒々しく駆け上がっていく本作は「相撲版『SLAM DUNK』」とも名高く、海外でも話題を呼んだ。
身ひとつでしのぎを削る男たちの世界・角界は、女人禁制の“サンクチュアリ”であり、いまだ男尊女卑的な意識も根強い。だが、そんな屈強な男たちの鍵を握るのは、いずれも“母親”だ。猿桜も父も、奔放な早苗(余貴美子)に振り回されてきたという背景が、物語のフックになっている。
一方、男性中心の業界に身を置きながら、どんな扱いにも屈しない記者・飛鳥(忽那汐里)の存在も印象的だ。
キャストは約1年の肉体改造を経て臨んだ
主演の一ノ瀬をはじめ、力士役を演じるキャスト陣は、ハリウッドで肉体改造を専門に扱うトレーナーの指導の下、約1年に及ぶ肉体改造や稽古に取り組んだ。ここまで精力的に“大相撲”を描いた作品は、後にも先にも生まれないのではないかという思いも含め、記憶に留めておきたい一作だ。

