(5)『宇宙を駆けるよだか』(2018年)
最後に紹介するのは、Netflixオリジナル作品の中でもわりと初期に配信された『宇宙を駆けるよだか』。容姿も性格も正反対の女子高生二人による“入れ替わり”学園ドラマで、原作漫画は2016年度「このマンガがすごい!オンナ編」で第5位にランクインしている。クレジット上はWEST.(当時はジャニーズWEST)の重岡大毅と神山智洋のW主演となっているが、アイドルドラマと侮るなかれ。美醜をテーマに、嫉妬や羨望が渦巻く人間の本質が問われる一作だ。
クラスメイトの飛び降り現場を目にして…
容姿端麗で友達も多く、順風満帆な学園生活を送るあゆみ(清原果耶)は、クラスメイトの然子(富田望生)がビルから飛び降りる現場を目撃する。そのまま気を失ったあゆみが目を覚ますと、なぜか自分は然子の姿になっていた。周囲に助けを求めようとするものの、今まで向けられたことのなかった冷ややかな視線に衝撃を受ける。一方、あゆみの姿を手に入れた然子は、かつての自分では決して手に入らなかった友達や恋人を次々と奪っていく――。
物語の中心にいるのは、あくまであゆみと然子だ。清原と富田による入れ替わりの芝居が見事で、声色や台詞回しのニュアンスなど、細部まで互いを意識して演じているのが伝わってくる。役柄としては真逆だが、善の富田と悪の清原の芝居はとりわけ印象に残る。容姿が変わってもあゆみにまっすぐな思いを寄せる俊平(重岡)と、誰もが認める秀才でありながら拭いきれない劣等感を抱く公史郎(神山)を含め、メインキャスト4人の存在感が光る。
すでに12本の新作ラインナップを発表
さて、2026年のNetflixはすでに12本の新作ラインナップを発表している。この春配信予定の柳楽優弥主演作『九条の大罪』や戸田恵梨香が細木数子を演じる『地獄に堕ちるわよ』をはじめ、今年も強力なタイトルが控えている。Netflixをこれまで以上に身近に感じる一年になりそうだ。

