2019年10月26日深夜、大阪府堺市の中学2年生だったトモコさん(仮名、享年13)がマンションから転落し、救急搬送された。一命はとりとめたものの1週間後に病院で死亡した。
「なぜトモコが死のうとしたのか、知りたいと思いました」(母親)
トモコさんは中学1年の11月から不登校傾向となり、2年生になっても登校できない日が多かった。そして不登校が丸1年になろうとする10月に、事件は起きてしまった――。
10月26日、母親は仕事から帰るとカレーを作っていた。しかしトモコさんは「食べへん。もうめっちゃ疲れた。きょうは早く寝たいねん」とぶっきらぼうに言うと、自分の部屋に入ったきり出てくる様子がなかった。気になりながらも、そっとしておくしかないと思い母親も自分の寝室へ戻った。しかし深夜、玄関のドアが開く音がした。
「時計を見ると、23時50分ごろでした。ただトモコは夜でも近所の友だちの家へ行くことがあり、ジュースを買いに自販機へ行ったりすることもあったのでそれほど気にしませんでした。起きていれば、『気をつけて』などと声をかけるんですが、気づいた時にはもう玄関から出たところでした」
「すぐに今から言う病院に行ってください」と警察に言われ…
トモコさんが家を出てしばらくすると、外から救急車のサイレンが聞こえた。
「タイミングがタイミングだったので、『まさかトモコじゃないよね?』という思いが頭をよぎりました。でもそんなはずはないと思い直してそのまま就寝しました。しかし翌朝7時にチャイムの音で起こされ、出ると警察の人でした。『すぐに今から言う病院に行ってください』と言われ、何がなんだかわからないまま病院へ向かいました」
8時半ごろに病院の救急救命室に着くと、医師から「トモコさんが運び込まれた」と説明を受けた。
「『マンションから飛び降りたようで、倒れているところを通りがかりの人が見つけて、ここに運ばれました』とだけ言われました。医者にトモコが命を取り留めるかどうかは“五分五分”と言われ、そのまま待合室で待たされました。それから病室に案内されるまでの2時間は体が震えて止まらず、生きていてほしいと願う以外何も考えられませんでした」

