女優の桜井ユキが、40歳を前にして一躍脚光を浴びている。
今期のドラマでは『夫に間違いありません』(関西テレビ)に出演中だ。同作で桜井は、行方不明になった夫の帰りを待ちながら、幼い娘を一人で育てる葛原紗春役を担当。物語のカギを握るキャラというだけでなく、桜井の“怪演”にも注目が集まっている。
紗春は登場した当初、明るく人懐っこい性格で、ドラマの中盤までそれほど目立つ登場人物ではなかった。しかし、物語が進むにつれ、行方不明になっていたはずの夫を実は橋の上から川に落としていた事実が判明。さらに、娘を虐待している疑いも出るなど、クライマックスに向け猟奇的なキャラに変貌している。
視聴者の多くは、まさか紗春がどす黒い感情を秘めたキャラだったとは考えてもいなかっただろう。それほどの二面性を秘める紗春を演じた桜井は、主演の松下奈緒を喰ってしまいそうなほどの存在感を放っている。余談だが作品外でも、ミラノ・コルティナ五輪で金メダルを獲得して大きな感動を呼んだ「りくりゅうペア」の一角、三浦璃来と似ていると話題になった。
朝ドラ中心に人気も、実は苦労人の過去
直近の『夫に間違いありません』だけでなく、ここ最近の出演作ではいずれも高評価を得てきた。
2024年放送のNHK連続テレビ小説『虎に翼』では、華族の令嬢・桜川涼子を熱演して人気に。また、2025年放送の主演ドラマ『しあわせは食べて寝て待て』(NHK総合)では、膠原病にかかった主人公・麦巻さとこを繊細な演技で表現して視聴者にさわやかな感動を届けた。同作はドラマ好きの間で大きな注目を集め、今夏に「スペシャルドラマ」が放送される予定だ。
着実に話題作で結果を残し、演技派女優として人気を得ている桜井だが、意外にも下積み時代が長い苦労人。話題作に出演するまでは紆余曲折があった。

