「脱げる女優」からさらに一皮むけるきっかけになった「ある作品」

「脱げる女優」として活躍の幅を広げていった桜井だが、その後、ある作品への出演が転機となる。

 2019年放送のドラマ『だから私は推しました』(NHK総合)だ。同作で桜井は主人公の遠藤愛役として、地下アイドルの魅力に取り憑かれ、オタク沼にハマったOLを演じた。白石聖が演じたアイドル・栗本ハナに自己を投影し、深すぎる地下アイドルの世界に引きずり込まれる様子をコミカルに表現し、作品もヒット。連ドラ初主演ながら、第46回放送文化基金賞演技賞を受賞した。

連ドラ初主演『だから私は推しました』では賞も獲得(NHKスクエア公式YouTubeより)

 作品のヒットとともに桜井の魅力が一気にドラマファンの間で広まると、2021年放送のドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)では、目力が強すぎる狂気的な役を怪演技で見せ、さらに話題となった。その後、名バイプレイヤーとして朝ドラへの出演をはじめ、数々の作品に出演しているのは冒頭で触れた通りだ。

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 今後は『しあわせは食べて寝て待て』のスペシャルドラマの前に、3月26日、27日に放送されるドラマ『ちるらん 新撰組鎮魂歌“江戸青春篇”』(TBS系)に出演予定だ。同作では、美しさと強さを併せ持った謎めいた芸妓・お梅を演じる。

 狂気的なクセの強い役で思わず目を引く演技を見せたかと思えば、『しあわせは食べて寝て待て』の主人公のように、さまざまな思いを内に秘めた繊細なキャラも演じられる幅の広さが桜井の魅力。自身の演技について、2022年の『CREA WEB』のインタビューでは「まったく別の人になるのではなく、違う世界線の私を想像してみる」と演技のスタンスを語っている。

本人公式Instagramより

 24歳という遅めのデビューながら、体を張った濡れ場もこなして、着実に大女優への道を歩み始めている桜井。プライベートでは2022年に俳優の黒羽麻璃央との結婚を発表し、夫婦仲も良いようで精神的な安定も演技に良い影響を及ぼしているのかもしれない。

 セルフプロデュースも上手な印象で、女優に強いスターダストプロモーション所属というのも盤石。あとはオファーが来るのを、食べて寝て待つだけ?

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