感覚をつかむために自分の体で試したり…
――イラストを描くのとタトゥーを彫るのって表現の仕方が違うと思うんですが、実際にはいかがでしたか。
アラレ イラストは平面に描くけど、タトゥーは腕や足など湾曲したところに描きますよね。イラストの場合、キャンバスは白地だけど、タトゥーのキャンバスは人によって異なります。肌の色も真っ白じゃなくて、日本人だと黄味がある。肌の色によって彫った時の色の出方も全然違うんです。
――試行錯誤しながら、自分の中で独学で学んでいったんですか。
アラレ まずは自分の肌でいろいろ試しました。自分の肌を基準にして、お客さんはそれよりも明るい肌の色かとか、私よりもちょっと黒いかなとか、肌の質感とかも見ながら調整して行く感じです。
新しいマシンや針を使うときはとりあえず自分の体で試します。どんな痛みなのか、色の出具合などは自分で確かめた方がわかりやすいので。そうすることで、お客さんに彫るときの感覚が掴めますし、お客さんが痛がっているのに気付けたり、体調を確認することにも繋がります。
――まずはご自身で試すと。
アラレ セルフ人体実験ですね(笑)。自分の肌で先に確かめておけばお客さんに彫る時もかなり安心なので、新しいマシンや技法は必ず自分で試してから使うようにしています。ちなみに、首や足、お腹や腕、あとは顔にもタトゥーが入っています。足は基本的に自分の練習で使っています。
写真=松本輝一/文藝春秋
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