新たに家選びをする際に、多くの場合、不動産屋の扉を叩く。またローンを組む場合には金融機関を利用する。これまでの人生でそんなに多くの機会で不動産屋に足を運ぶことも少ないし、銀行からローンでおカネを借りることも少ないはずだ。
にこにこと愛想のよい不動産屋や銀行員であっても腹の中で考えていることはちがっている。
大手の不動産屋は果たして安心か?
まず家選びをする場合、多くの人は不動産屋のブランドを気にする。大手であれば大丈夫だろう、よもや騙したりはしないだろう、という感覚だろうか。たしかに大手ブランドにはそこはかとない安心感があるように思う気持ちは理解できる。私自身、以前は大手ブランドデベロッパーに在籍して会社の金看板でずいぶん大きな仕事に携わることができたが、多くのお客様がブランドに安心感を覚えて依頼してくることを知っている。
でも大手だから良い情報をもっているかといえば必ずしもそんなことはない。また大手だから丁寧にお客さんを扱ってくれるのではないかと勝手に想像するかもしれないが、場合によってそれは妄想となる。
なぜなら、往々にして大手からみてあなたのような顧客は「ごみ」だからだ。大手ほど優良顧客を多数抱えているのでそちらの仕事が最優先。特に地域に出店しているお店は、必ず地元の大地主との取引が多く、大口の案件を扱うことで成績を維持している。そのため、一見の客に対してはあまり真剣にやってくれないし、まだあまり経験のない若手社員などにまかせっきりにする場合もある。
地元に精通している町の不動産屋
いっぽうで町の不動産屋は、聞いたこともない会社名で、扉を開けるにも勇気がいりそうな店構えだったりする。それでも地場で長く根を張ってきた不動産屋は、地元に精通しているケースが多い。また小さな店であっても長年にわたってその地域で商売を続けている理由として、地道に良い商売を続けているが故ともいえる。彼らは一度でも地域内で悪評がたてば、商売を続けることができなくなってしまう。大手であれば、何らかのまずい出来事が起こっても、事実を隠蔽する、担当者を転勤させて有耶無耶にすることだってできるが、地場の不動産屋に逃げ道はない。
ちなみに業歴のある不動産屋かどうかを調べる簡単な方法がある。渡された名刺などに記載されている宅地建物取引業者の免許番号だ。その中でカッコ内にある数字が実は役所が免許を与えた回数を表している。宅建免許の期間は5年なので、3回目であればすでに10年は経過し、15年目に向かっていることになる。参考にされたい。
