「今のままじゃダメだ」
その一言で、すべてが変わった。大学はサボり、留年、バイト漬けの日々。“何者でもなかった”若き日の藤田晋が突きつけられた、あまりにも厳しい現実とは。すべては、あの先輩の言葉から始まった。藤田晋と堀江貴文が互いに“成功の流儀”を綴った新刊『心を鍛える』(KADOKAWA)より一部抜粋してお届けする。(全3回の1回目/続きを読む)
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知られざる「藤田晋の学生時代」
「東大生ブランド」を活かして塾講師をしていた堀江さんが、麻雀、そして競馬にハマっていたエピソードは、何とも親しみが持てる話です。
その頃の私は、留年が決定した「2回目の2年生」。麻雀という沼から卒業し、新しいバイトに精を出し始めます。とはいえ、「デキるバイト」ではありません。恥ずかしい失敗談ばかりが浮かんできます。
留年決定と同時に二子玉川に引っ越した私は、駅の近くのおしゃれなバーで、半年ほどバイトをすることになります。その店には、頭をリーゼントで固めているK先輩がいたのですが、彼には理不尽なことをよく言われました。
たとえば「今、何のウイスキーが売れると思う?」と聞かれたとき、「ジムビームですかね……」と返すと、「お前が言い出したんだから、責任を持って全部売り切れ」と、私にジムビーム1ダースを押しつけるのです。
「もはやアルバイトの仕事の域ではないのでは?」と疑問を覚えつつも、私は必死で売った覚えがあります。
今の時代であれば、即「パワハラ認定」間違いなしでしょう。しかし、このK先輩には感謝をしています。
