成功率は、わずか5%――。学歴もプライドも通用しない。1日100軒回って95軒に断られる“飛び込み営業”で、若き日の藤田晋は、何度も心を折られた。
それでも逃げなかった理由とは何か。屈辱と失敗の先にあった、“結果を出すための思考法”に迫る。藤田晋と堀江貴文が互いに“成功の流儀”を綴った新刊『心を鍛える』(KADOKAWA)より一部抜粋してお届けする。(全3回の2回目/最初から読む)
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95%断られる「飛び込み営業」
会社やお店などにアポなしで飛び込み、フリーペーパーの広告を販売してくるという仕事です。しかし、話を聞いてくれるのは1日100軒のうち、約5軒。90軒以上から断られるのです。
「二度と来ないで」「今は忙しい」などと邪険に扱われるのが常でした。まだ若かった私の心は、いっぺんにズタズタになりました。
「それなりの家で育てられ、それなりに名の通った大学に通っているのに、なぜこんなにひどい扱いを受けるのか……」
でも私は「ここでくじけたらダメだ」と自分に言い聞かせ、歯を食いしばって耐えました。なぜなら「社長になる」という夢を、より明確に意識するようになっていたからです。飛び込み営業で結果を出せない人間が良い社長になれるとは、とても思えなかったからです。
飛び込み営業のコツは、悲壮感を漂わせないことだと思います。
100軒中95軒も断られていると、通常は身も心もボロボロになるもの。そんな素の弱った自分で話していては、余計に話を聞いてもらえなくなります。だから何度断られようと、何事もなかったように澄ました顔でトークを展開しました。
そうするうちに、負の感情に流されず、状況を俯瞰できるようになってきます。
「100軒回って5軒も話を聞いてくれるなら、95軒断られるのは“必要経費”だ」
論理的に考えることで、落ち込むことも少なくなり、成果が出始めました。
また、業務時間外にも、オックスの先輩たちが私を鍛えてくれました。
とある先輩は、私と一緒に飲みに行くと、必ずナンパを命じてきました。
