「うちのおばあちゃん、世界記録に挑戦したんだ」

――昨年8月には、米国ユタ州で開催されたレース「ボンネビル・スピードウィーク2025」に出場したそうですね。

黒木 準備に1年間かけて参加しました。4人の孫達が将来、「うちのおばあちゃん、アメリカのレースでワールドレコードに挑戦したんだ」と自慢してくれたらいいなと思ったんです。

アメリカで走行したときの姿(写真:本人SNSより)

――レース本番はいかがでしたか?

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黒木 コースは、塩湖が干上がってできた平原なので、塩の上を走るようなものなんです。レース用に整地してあるとはいえガタガタで、首やヘルメットの揺れが酷かったですね。標高1300m以上、気温40度と、非常に過酷な環境でした。それでも、メカニックが素晴らしかったおかげで、50ccのクラスでワールドレコードを更新することができました。

 実は、レースの参加者は家族連れが多く、ファミリーイベントという雰囲気があるんです。おばあちゃんレーサーや、父と娘のチームなど家族のレジャーとして楽しんでいる人がたくさんいました。親子喧嘩でレースを中断するチームがあったり、家族模様が見えるのも面白かったですね。

――これからは、バイクをどう楽しんでいきたいですか?

黒木 レースで1番になる経験をさせていただいたので、これからは楽しむだけのオートバイ人生を送りたいです。野望は持たず、のんびり走りたいですね。まだ南房総には行ったことがないので、千葉の魅力を探求していきます。

――53歳でバイクを楽しんでいる今だからこそ、感じることはありますか?