MAGAの“反発”にトランプは怒り…
タッカー・カールソンは元Foxニュースの人気キャスターで、現在は独立して自身のポッドキャスト『ザ・タッカー・カールソン・ショー』により、その影響力を駆使している。カールソンはFoxニュース時代から最も強力なトランプ支援者の1人であり、2024大統領選時、トランプは「カールソンを副大統領候補に起用することを検討している」と漏らしたとされている。
そのカールソンがABCニュースとのインタビューで、イランへの空爆を「まったくもっていまわしく、邪悪だ」「これはイスラエルの戦争だ。米国の戦争ではない」と一刀両断にした。
これに怒ったトランプは、「タッカーはMAGAではない」「MAGAは我が国を救う」「MAGAは『アメリカ・ファースト』だ」「タッカーは、それを理解するほど頭がよくない」と言い、カールソンをMAGAから追放した。
「アメリカ・ファースト」の意味が、全世界において常に「勝つ」ことであるトランプと、アメリカの繁栄を求めるMAGAの間で完全に食い違っているのだ。
「病んだクソッタレな嘘つきども」
インフルエンサーたちよりも苛烈な言葉でトランプを批判したのが、元MAGA下院議員のMTGことマージョリー・テイラー・グリーンだ。イランへの攻撃が始まった日にXにこうポストしている。
「トランプ政権は実際に、世論調査で有権者がイランとの戦争でどれだけの死傷者を受け入れるつもりかを尋ねたのか??? ゼロはどうだよ、この病んだクソッタレな嘘つきども。我々はアメリカ・ファーストとゼロ戦争のために投票したんだ」
テイラー・グリーンは常に過激な言葉でMAGAを推進し、反ワクチン派としても知られる下院議員だが、エプスタイン事件の犠牲者である女性たちに深く同情し、エプスタイン・ファイルの公開に尽力した。その結果、トランプ政権に幻滅し、今年1月、MAGAであることをやめ、任期途中にして議員職を辞任した。今回のイラン戦争でも現地で犠牲となっている女性や子供、戦死した米兵に深い同情を見せている。
連投した長文のポストに以下のように書いている。
「私たちの世代は、成人してからの人生全体を通じて政府に見捨てられ、虐待され、利用されてきた」
「ワクチンによる健康被害、死者、納税者の税金で賄われる教育の遅れや喪失、過去最高を記録する自殺者数、製薬大手による過去最高の利益、そしてMAGA『アメリカ・ファースト』政権の誰一人として責任を問われることなく、彼らは戦争を始めつつ、同時に平和委員会を立ち上げて逃げ去っている」
トランプ政権が「アメリカ・ファースト」を実践していないことに怒りを示しているのだ。

