野球コラムの書き方を楽しく学ぶ「文春野球学校」のメンバーが、ほとばしる野球愛で執筆した「偏愛選手名鑑」の2026年版です。通常の野球名鑑には載っていない情報と情熱をお楽しみください!
◆◆◆
[はじめに]
敵地ファンを詰め込む高所急斜面のウイングでなく、本塁打量産で令和に野武士野球と強竜打線を蘇らせるウイングが本拠地に誕生。「どらポジ」も「ドラあげ」も、まあ、たるい。HARD PLAY HARDで、WIN THE GAME! WIN THE DREAM! これぞ、ROAD TO VICTORYだがね!
(ドラゴンズ執筆チーム監督:滝河あきら)
----------
【監督】
99 井上 一樹 (いのうえ かずき) 1971年7月25日生まれ
2年目を迎えた我らがピンキー。今季は「ドラあげ」をスローガンに。すっかり下位に慣れきった「やっせんぼう(薩摩弁)」な選手たちの士気をアゲ、新設のテラス目掛けて打球をアゲた先に待ってるのは俺達のAge。 (み)
【投手】
11 中西 聖輝 (なかにし まさき) 2003年12月18日生まれ
青山学院大からドラフト1位
節分の日のマスコミ取材でドアラにガチで勝負に挑み逆襲を受けた。その際にのたうち回りながら「こういうプレイ好きちゃうんですよ」と口走る。地方局の新人アナウンサーのような外見とのギャップよ。もっとやれ。 (露)
13 橋本 侑樹 (はしもと ゆうき) 1998年1月8日生まれ
甲子園通算40勝の高校野球指導者・阪口慶三氏、通称「鬼の阪口」の教え子。氏の教え子は多くプロ入りしたが、いまや橋本が唯一の現役となった。指導者引退した恩師に報いるため、マウンドで恩師譲りの鬼となる。 (滝)
14 草加 勝 (くさか しょう) 2001年11月21日生まれ
'23ドラ1投手。入団後、即TJ手術。昨季は遂に最終戦でプロ初登板。内容は散々だったがまずは第一歩を踏み出した。今季キャンプも途中離脱となったが、竜のカーショウが、いつか一つずつ勝利を加えてくれる。 (み)
16 櫻井 頼之介 (さくらい よりのすけ) 2003年7月21日生まれ
東北福祉大からドラフト2位
「頼りにされる人間になるように」頼之介。由来通りローテに勝利に期待大。大学4年時の全日本大学野球選手権大会では準決勝でドラ1中西と投げ合った。優勝し最優秀投手となった思い出の神宮で躍動する日も近い。 (あ)
17 柳 裕也 (やなぎ ゆうや) 1994年4月22日生まれ
親友のBOYS AND MEN・辻本達規の松井珠理奈との入籍日は1月7日。柳の背番号・17の影響もあるという。いろいろあって「心のイケメン」の称号ははく奪されたが、まだまだドラゴンズには必要な存在。 (露)
19 髙橋 宏斗 (たかはし ひろと) 2002年8月9日生まれ
「健康都市」を標榜する愛知県尾張旭市出身。その出自に恥じぬタフさで、昨季はローテを守り抜いたが、その程度で終わってたまるか。目指すは生まれ故郷にそびえ立つ、あの「スカイワードあさひ」のような存在感。 (滝)
20 涌井 秀章 (わくい ひであき) 1986年6月21日生まれ
かつて甲子園を沸かせた右腕も今季でついに40歳に。NPB唯一の86世代も、「ダルビッシュよりは長くやりたい」とMLBの同級生に闘志。今季は暑さや雨にも負けず、惑いなき投球で、勝利で沸かせてほしい。 (み)
21 金丸 夢斗 (かねまる ゆめと) 2003年2月1日生まれ
先発登板のたびに球場に駆け付ける両親の姿は実に微笑ましかったが、親離れ、独り立ちの時は来ている。ワインドアップから投じられる、惚れ惚れする球筋は、品評会なら金賞級。だがプロ野球は品評会ではないのだ。 (滝)
22 大野 雄大 (おおの ゆうだい) 1988年9月26日生まれ
あなたがどんな表情で言葉で動きで喜びを表現するのか、確かめずには終われない。エンターテイナー大野雄大が大好きなんです。どれだけ励まされたことか知れない「ネバーネバーネバーギブアップ!」をありがとう。 (あ)
26 仲地 礼亜 (なかち れいあ) 2001年2月15日生まれ
日本一を決める試合で先発、最優秀投手。'25はファームで、次の機会は一軍で。それくらい4年目ドラ1に願ってもいいよね。昨季一軍登板は頭部死球で退場の1回のみ。WBCサポメンへの招集は期待の証のはず。 (あ)
28 A.アブレウ (アルベルト・アブレウ) 1995年9月26日生まれ
レッズ傘下から新加入
メジャー数球団に加え、2年前には西武でプレーしたジャーニーマンが、満を持して日本のど真ん中へ。闘志アブレる投球で、CS進出への長い旅路を終わらせて、ここを安住の地とする。その力は、きっとアルベルト。 (滝)
29 松木平 優太 (まつきひら ゆうた) 2003年2月24日生まれ
飛躍を期した昨季はほぼファームで停滞の1年となってしまったが、たったの1年よ。日本なんて30年も失っちゃってるんだから、大したことはない。今季こそ、賃金上昇カーブを実現させる。松木平も、この国もね。 (滝)
30 根尾 昂 (ねお あきら) 2000年4月19日生まれ
かつての甲子園のヒーローも遂に8年目。昨季も一軍登板数試合とパッとしないが、まだまだ25歳、俺達はまだ昂の活躍をあきらめてないんだ! ファーム日本一の胴上げ投手、今季は一軍のマウンドで躍動する時。 (み)
32 伊藤 茉央 (いとう まお) 2000年11月19日生まれ
現役ドラフトで楽天から移籍し、竜1年目の昨季。福島あづま球場の「レフトスタンド大騒ぎ!」の試合で、打者1人に投げ移籍後初勝利&故郷に錦。惜別のエールをくれた憧れの田中将大と対峙する時はくるだろうか。 (あ)
34 福 敬登 (ふく ひろと) 1992年6月16日生まれ
ロン毛姿でスタートした昨季、6月にバッサリ坊主姿に。「ヘアドネーション」のために伸ばしていた。8月に打球を受けて離脱するまで結果を残した。難病も抱えた苦労人が、フォームを更に磨き、ブルペンを支える。 (み)
36 福田 幸之介 (ふくだ こうのすけ) 2005年8月11日生まれ
竜党であれば何となしに歴代燃えドラを聴き返すことがよくあると思うが、'06年版の「中田の直球 いい度胸」のフレーズを受け継ぐとしたら、昨季終盤の一軍デビュー戦で肝の据わった投球を見せたこの男だろう。 (滝)
38 松葉 貴大 (まつば たかひろ) 1990年8月14日生まれ
昨季13年目にして初の球宴出場&規定投球回到達。年齢を重ねやりたいことを言葉に出す大切さに気づいたという。FAも宣言。けれど、ここにいる。個人としては40歳まで現役、チームとしては優勝、今季5完投! (あ)
41 勝野 昌慶 (かつの あきよし) 1997年6月12日生まれ
勝野を含めドラゴンズ史上100マイル投手は3名。一人は亡命の果てに契約解除となった問題児。別の一人は育ててもらった恩を捨て、積まれた大金に飛びついて東のほうに去ったあいつ。残った勝野は義に生きる人。 (滝)
46 梅野 雄吾 (うめの ゆうご) 1999年1月13日生まれ
おそらく誰でも、同級生の活躍は誇らしくて妬ましい。かつて九州四天王として肩を並べた同級生は、メジャーでチャンピオンリングを手にした。そんな梅野も、そして貴方も、きっと誰かにとって誇らしくて妬ましい。 (滝)
47 吉田 聖弥 (よしだ せいや) 2002年5月23日生まれ
カンガルー便でおなじみ、岐阜県大垣市の西濃運輸出身の左腕。ドラフト2位で入団した昨季は、仲地の危険球退場後のフォロー以外で印象的な活躍はできず。今季は先発に挑戦したいと明言、勝ちをお届けしておくれ。 (み)
50 清水 達也 (しみず たつや) 1999年11月3日生まれ
絶体絶命の窮地で、ハラハラする竜党を尻目に飄々と投げ続け、竜党の意識が落ちる前に、清水のフォークが落ちていく。青ベースに赤が差し色の今季の戦闘服は、9年前に全国を制した母校のユニフォームに似ている。 (滝)
52 篠﨑 国忠 (しのざき くにただ) 2005年6月12日生まれ
徳島インディゴソックスからドラフト3位
独立リーグ出身のビッグマン。独立リーグの先輩である又吉先輩のように、一軍で活躍してほしい。そして、又吉先輩のように「独立リーグの選手に夢を与える」と素敵な台詞を残してFA移籍、これは勘弁してほしい。 (滝)
54 藤嶋 健人 (ふじしま けんと) 1998年5月8日生まれ
あらゆる場面で投げてきた。だからこその4年連続50試合登板。今季果たせば竜の高卒新人投手としてはOB板東英二さんの記録超え。その先には選手会長として行いたいこと、ビールかけの音頭が待つ。絶対似合う。 (あ)
59 齋藤 綱記 (さいとう こうき) 1996年12月18日生まれ
母校北照高校の同級生はミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック出場(アルペンスキー・安藤麻)。ベテランの域に達する30歳として負けじとブルペンでフル回転し勝利を叫べ。後輩高橋とのリレーを今季こそ。 (あ)
61 高橋 幸佑 (たかはし こうすけ) 2006年12月31日生まれ
母校北照高校は13年ぶりに春のセンバツ出場。こちらは15年ぶりに頂点へ。監督命名若手先発左腕クインテット(&金丸・吉田・福田・三浦)の一員としてローテを演じ腕を鳴らせ。先輩齋藤とのリレーを今季こそ。 (あ)
64 有馬 惠叶 (ありま けいと) 2006年9月20日生まれ
高卒1年目の昨季は、一・二軍とも公式戦登板なし。このまま「190cmの恵まれた体格」「高いポテンシャル」「大きなスケール」という陳腐な評価で終わってたまるか。その手で勝利と新たな評価を手繰り寄せる。 (滝)
68 牧野 憲伸 (まきの けんしん) 1999年9月19日生まれ
オイシックスから育成ドラフト1位、今季支配下登録
オープン戦で快投し開幕前に支配下登録。オイシックス在籍時の春のキャンプでは中日OBの笠原祥太郎と同室。好きな寿司ネタはマグロ。糟糠の妻と一緒に回らないお寿司を心ゆくまで食べるため、ひたすら腕を振れ。 (露)
69 三浦 瑞樹 (みうら みずき) 1999年9月2日生まれ
西南のほうでの扱いの悪さに耐えかね、日本のど真ん中にある竜の門を叩いてから早一年。昨季一軍で2勝という形で見せた意気地は、きっと氷山の一角。筑後での3年に及ぶ長い雌伏は、今なお至福に変わっていない。 (滝)
70 近藤 廉 (こんどう れん) 1998年9月22日生まれ
自身のSNSにアップした東京ドームでの少年近藤廉と投手浅尾のツーショット。15年後に投手とコーチとしてバンテリンで同じ絵面に収まるなんて! 東京出身の竜党の証に感極まれり。起伏あるドラマはまだ続く。 (あ)
90 松山 晋也 (まつやま しんや) 2000年6月23日生まれ
地元高校生がデザインした「! 見てるぞ」な眼力防犯ポスター、企画した名古屋市東区のみならず全国に配ってほしい。その凄みで治安も9回も守り切る。昨季はライデルとセーブ王を分け合ったが今季は勿論単独で。 (あ)
91 H.メヒア (ウンベルト・メヒア) 1997年3月3日生まれ
気づけば4年目の助っ人右腕、井上監督直々の希望で残留した昨季。気づけば勝ちパターンに据わり、しっかり結果を残してくれた。気づけばそこにいて、チームを救うために与えられた役割をこなす竜のメヒア。 (み)
93 K.マラー (カイル・マラー) 1997年10月7日生まれ
来日1年目の昨季は18試合登板し4勝9敗、「もっとやれた」と省みる。休みの日には妻コニーさんと和服で茶道をたしなむ身長201cmのナイスガイ。日本文化にもマウンドにも馴染んだ今季は勝ち越しを目指す。 (あ)


