野球コラムの書き方を楽しく学ぶ「文春野球学校」のメンバーが、ほとばしる野球愛で執筆した「偏愛選手名鑑」の2026年版です。通常の野球名鑑には載っていない情報と情熱をお楽しみください!

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[はじめに]
“また、負け戦だったな”(映画『七人の侍』より)三度目となったホークスとの日本シリーズは、またも無念の結末となった。このまま引き下がっていられるものか。我々は凡事を徹底し、野球に没頭し、さらに強くならねばならない。そして、連覇、いや熱覇を達成し、日本一を奪還した時、黄金時代の到来を高らかに叫ぶのだ!
(タイガース執筆チーム監督:イナバモロトモ)

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【監督】

22  藤川 球児  (ふじかわ きゅうじ)  1980年7月21日生まれ
強いタイガースをもっと強くしてくれて、ありがとうございます。試合の囲みインタビューではたびたびテレビの前の阪神ファンについて言及することも。だから僕たちはこの監督が率いるチームを応援したくなる。 (とびた)

今季は日本一フラッグを! 撮影:たなてつ/文春野球学校

【投手】

13  岩崎 優  (いわざき すぐる)  1991年6月19日生まれ
タイガースでスグルといえばもちろんこの男。随分昔にスグルとかいう名前の投手が居た様な、居なかった様な…多分居なかっただろう。今季も「そう興奮しないで」ポーカーフェイスで投げ続けてくれ、頼んだぞ! (ダブルクラッチ)

14  岩貞 祐太  (いわさだ ゆうた)  1991年9月5日生まれ
“明るくて感じのいい人ですね”(映画『あなた買います』より)毎年、熊本県益城町への寄贈を欠かさない誰もが慕うブルペンの兄貴分。若干ムラがあるのが玉に瑕だが、経験値で補う。たまに補えないけど、それも味。 (イナバ)

16  西 勇輝  (にし ゆうき)  1990年11月10日生まれ
“人はなぜ落ちると? それは這い上がることを学ぶためです”(映画『バットマン ビギンズ』より)昨季はプロ人生初の挫折を味わった。這い上がるしかない。その懸命な姿に虎党は服を着るのも忘れて見入るだろう。 (イナバ)

18  伊原 陵人  (いはら たかと)  2000年8月7日生まれ
小さな体にでっかいハート。物怖じしない投球でコーナーを突き、中継ぎと先発の両方でチームを支えた。イニング間にベンチでコーラを補給するルーティンも話題に。坂本誠志郎からは「コーラ野郎」といじられた。 (とびた)

19  下村 海翔  (しもむら かいと)  2002年3月27日生まれ
藤川監督が「西宮市の出身は佐藤もいるけど下村も頑張っている」と夏場前の起用を構想に入れ期待を込める23年ドラ1。雌伏2年、右肘の手術・リハビリを乗り越えた「実質ルーキー」が、勇躍デビューの年を迎えた。 (たなてつ)

21  大竹 耕太郎  (おおたけ こうたろう)  1995年6月29日生まれ
背番号133でプロ入りした左腕は、師と仰ぐ和田毅氏と同じ21を背負うところまで来た。緩急を自在に操り、球が遅ければ遅いほど甲子園の歓声は大きくなる。相棒の坂本誠志郎とは深夜1時にLINEで作戦会議。 (とびた)

26  椎葉 剛  (しいば つよし)  2002年3月18日生まれ
二軍で着々と結果を残し、昨季9月には徳島インディゴソックス仲間・工藤との継投も実現した。今季初の実戦では滅多打ちに遭うも、直球が良い時の椎葉は簡単には打たれないことを僕は知っている。これからこれから。 (とびた)

27  伊藤 将司  (いとう まさし)  1996年5月8日生まれ
名前の由来であるジャンボ尾崎は低迷期の後、777日ぶりの優勝を果たしたことがある。伊藤はこの2年730日低迷期を過ごした。低迷期の期間がジャンボ尾崎に似ている。もっともっと若い将司なら必ず復活する。 (ダブルクラッチ)

28  今朝丸 裕喜  (けさまる ゆうき)  2006年6月2日生まれ
188㎝の長身から投げ下ろす最速151km/hの直球が武器の右腕。ファン感のOB戦では審判として先輩を黙らせ、マウンドでは打者を黙らせる。目標の200勝に向け、今季も着実に成長し、一軍デビューを狙う。 (かずぼん)

29  髙橋 遥人  (たかはし はると)  1995年11月7日生まれ
“お目めから水でてる”(映画『崖の上のポニョ』より)数々の故障を乗り越え、ついにスーパー左腕が完全復活。私は嬉し涙を抑えることができない。開幕からこの男がいるなら連覇はもちろん、日本一奪還もたやすい。 (イナバ)

30  門別 啓人  (もんべつ けいと)  2004年7月10日生まれ
“カッコいいとこ、見せましょ”(映画『コマンドー』より)昨季、開幕前のカブス戦5回完全投球は川尻哲郎を彷彿。いや、君の力は川尻以上なはず。今オフに「メジャーに行きたい」とカマすくらいの活躍を期待。 (イナバ)

35  才木 浩人  (さいき ひろと)  1998年11月7日生まれ
ペナント前にはドジャース打線を抑えたのに、シーズンでは最優秀防御率に輝いたのに、WBCの代表には選ばれなかった。悔しいけれど、才木はいつだって悔しい気持ちを力に変えてきた。今年の才木は、反骨心の塊だ。 (とびた)

36  畠 世周  (はたけ せいしゅう)  1994年5月31日生まれ
“ようし、行くぞ!”(映画『連合艦隊』より)くれ観光特使。その活躍が藤村兄弟、鶴岡親分、浜崎真二ら偉大な郷土の先輩たちのPRにつながる。昨季、後半戦で見せた好投はチームを救った。今季も虎の鎮守となる。 (イナバ)

37  及川 雅貴  (およかわ まさき)  2001年4月18日生まれ
防御率0.87という圧倒的な数字でねじ伏せ、勝ち試合でも修羅場でも相手をねじ伏せた。今年度のグッズカタログで緊張気味にタオルを持っているギャップも魅力的だ。オヨヨのお勧めをみんなで買って応援しよう。 (RUKA)

41  村上 頌樹  (むらかみ しょうき)  1998年6月25日生まれ
投手三冠の虎の村神様。投球回175回1/3がこれまた素晴らしい。退職を他人任せにする人がいるが、村上は可能な限りマウンドを他人任せにしなかったからこその記録だ。村上が先発したら投げ勝つのはモームリ。 (ダブルクラッチ)

42  E.ルーカス  (イーストン ルーカス)  1996年9月23日生まれ
ブルージェイズから新加入
MLBデビューした時のチームはアスレチックス。藤浪晋太郎とのトレードだった。長い腕を使い、大きく曲がるスライダーを巧みに使う。端整な顔立ちはまさに「アメリカ版熊谷敬宥」。お立ち台での共演が楽しみだ。 (とびた)

44  早瀬 朔  (はやせ さく)  2007年8月30日生まれ
神村学園高からドラフト4位
“好きよ、サク”(映画『世界の中心で、愛をさけぶ』より)丹波生まれ。丹波の栗は持統天皇が愛でられた。丹波の黒豆は徳川将軍も愛した。丹波の山芋は極上品として美食家に愛される。虎党は丹波の朔を全力で愛す。 (イナバ)

46  C.ラグズデール  (カーソン ラグズデール)  1998年5月25日生まれ
ブレーブスから新加入
“ここからだ”(映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』より)曙太郎、デニス・ロッドマン、八村塁と同身長。大物の予感しかしない。チームの勝利の為に心臓を捧げる。 (イナバ)

47  桐敷 拓馬  (きりしき たくま)  1999年6月20日生まれ
43試合登板で「あまり投げなかったね」と言われるのは桐敷だけかもしれない。おなじみのJ.BOYが流れる甲子園ではシーズン通して失点がなかった。桐敷が投げなかった分は石井らが埋めた。今年は桐敷の番だ。 (とびた)

48  茨木 秀俊  (いばらぎ ひでとし)  2004年6月8日生まれ
“彼は諦めない馬だからね”(映画『シービスケット』より)帝京長岡時代の恩師、芝草宇宙は競馬好き。昨季、故障に泣いた教え子の活躍をトウカイテイオーやカネヒキリに重ねながら応援してくれている、と思う。 (イナバ)

49  工藤 泰成  (くどう たいせい)  2001年11月19日生まれ
剛腕投手が選んだ登場曲は「ABBA」の「Lay All Your Love On Me」。筋骨隆々な工藤があの重厚なイントロをバックにマウンドに上がる。その佇まいはラスボスと呼ぶに相応しい。 (とびた)

50  富田 蓮  (とみだ れん)  2001年9月6日生まれ
“努力すれば成功するさ”(映画『恋恋風塵』より)加治屋蓮が去り、佐藤蓮も居なくなった。三蓮単リレーは夢のまた夢。ならば、一人で投げきる。ローテ争いのダークホース。鴻江理論によれば、「うで体」とのこと。 (イナバ)

51  早川 太貴  (はやかわ だいき)  1999年12月18日生まれ
公務員を経て、ドラフト指名される夢を叶えた道産子。昨季は育成から一軍先発2勝を挙げるまでに成長。今季もマウンドで正確な事務処理の如く打者を制圧し、1試合でも1勝でも多く上を狙う。人見知りも愛嬌のうち。 (かずぼん)

54  木下 里都  (きのした りと)  2001年1月27日生まれ
“速いな”(映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』より)豪腕。160km/h超えも間近。その暁には工藤と100マイル兄弟を結成だ。今季の目標は30登板9Hと控えめだが石井離脱の穴埋めは任せた! (イナバ)

55  能登 嵩都  (のと しゅうと)  2001年9月29日生まれ
オイシックスからドラフト5位
“私を止められるか?”(映画『バーティカル・リミット』より)強面。長い手足を生かした豪快なフォームでイースタン投手四冠。この勢い、誰にも止められない。もう二軍は飽きた。表舞台のマウンドにそびえ立つ! (イナバ)

63  石黒 佑弥  (いしぐろ ゆうや)  2001年6月20日生まれ
“かわいい”(映画『グレムリン』より)ベビーフェイスで快速球を投げるギャップが魅力。今季、化ける予感。この夏、古巣のJR西日本は快適性等に優れた新型車両〈Kizashi〉を導入する。石黒躍進の予兆だ。 (イナバ)

64  岡留 英貴  (おかどめ ひでたか)  1999年11月7日生まれ
二軍では敵無しでウエスタンリーグのセーブ王に。それでも上で出番が来なかったのは、きっと首脳陣が高いレベルを期待しているから。抑えた後にホッとした気持ちが出るスマイルが素敵。今年は一軍で、ちばるさー! (とびた)

65  湯浅 京己  (ゆあさ あつき)  1999年7月17日生まれ
昨年執筆者の予言通り病を克服。今までもこの病から復帰した選手はいたが、贔屓チームの選手では初めて。復帰した姿を見たら感動! 病は他人事ではない。私は明日復帰するギックリ腰の後輩を暖かく迎えようと思う。 (ダブルクラッチ)

66  津田 淳哉  (つだ じゅんや)  2001年8月27日生まれ
“お前には才能がある”(映画『素晴らしき哉、人生!』より)昨季は平田二軍監督から苦言を呈される記事を度々、目にした。期待の裏返しだろう。近い将来、津田がいてくれて良かったと痛感する日が必ず来る。 (イナバ)

69  石井 大智  (いしい だいち)  1997年7月29日生まれ
不慮の故障でWBC・シーズンの大半を棒に振る模様。マッスル自慢にも鍛えにくい部分があるのか。無念だ。しかし50登板連続無失点、自責点がついた投手でNPB史上最高防御率の0.17は、球史に残る金字塔だ。 (たなてつ)

98  R.ドリス  (ラファエル ドリス)  1988年1月10日生まれ
昨季電撃復帰すると、クローザー時代の「ド・ド・ドリスの大乱調」を払拭する安定した投球で勝ちゲームのブルペンを支えた。阪神での通算6シーズン目は、チーム最年長として、モレッタ投手らの良き兄貴分にもなる。 (たなてつ)

99  D.モレッタ  (ダウリ モレッタ)  1996年4月15日生まれ
パイレーツから新加入
MLBでも高い奪三振率を誇った本格派リリーフで、強力救援陣に割って入ることが期待される。同じドミニカンのドリスからは日本の文化や食事などを教わった。笑った時のクシャッとした感じが大竹に似ている。 (とびた)

偉大なる先人の言葉  撮影:イナバモロトモ/文春野球学校