地を這うフォルムの改造車に乗り、気高くアクセルを踏み込む女性たちがいる。「異端扱い」もなんのその、愛車に並々ならぬ情熱を捧げる彼女たちの素顔に迫る!

 今回は、初代シーマに乗る「あやみん」さんをご紹介。

自身と同い年のシーマに乗る「あやみん」さん

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 「両親が憧れた車」を自分だけの形に

 幼い頃に父がY31のグロリアに乗っていて、それが家族みんなのお気に入りだったんですよね。乗り心地もいいし、くつろげるし、見た目もカクカクしていてカッコいいし。なので当時から、私も「将来はこういう角ばった車に乗りたいな」と思っていたんです。

バブル景気を象徴する存在として語り継がれる初代シーマ

 気づけばそれ以来、ずっと車のことばかり考えていましたね。中学や高校では「将来はあれに乗って、こういう風に弄って……」みたいに想像して(笑)。なので自然と男子と話すことが多くて、女の子の友達は少なかったように思います。

 実際に免許を取ってからは、まず生活の足としてワゴンRを買って、それから15マジェスタを増車して。最初から弄ってある車両で、形がほんとに好きだったんですよ。

純正では前後に向かって窄んでいくようなデザインだったが、バンパーでボリューム感を出している

 ただ一方で、「今度はノーマルから自分の手で弄りたい」という気持ちもあって。それで6年前、たまたま友人がこのシーマをフルノーマルの状態で手放すと聞いたんですね。彼は「知らない人の手に渡るより、お前みたいな車好きに乗ってほしい」と、私に託してくれたんです。

レッドとブラックを基調に仕上げたインテリア

 ただ正直いうと、もともとこの型のシーマはそこまで好みの形ではなくて……。ボディも真四角というよりは、フロントやリア周りで絞り込んでいる部分も多いですし。でも友人の熱量もあったし、そもそも希少な車で、「形はある程度自分好みに変えられるしな」と。

 やっぱり乗りはじめてからは、希少なぶんパーツもないので、弄っていくのはかなり大変でしたね。お世話になっているショップに色々相談しながら、他車種のパーツを流用・加工したり、ボディはワンオフで作ってもらったり。でもそうやって弄っていくうちに、どんどん愛着も増していきました。

ステアリングにはオーディオなどのスイッチのほか、クルーズコントロールのスイッチも

 実はこの車、過去に私の両親が憧れていた車らしいんですよ。私が生まれる前にこのシーマが出て、一目惚れしたらしいのですが、やはり高くて手が出せず、かわりに買ったのがグロリアだったと。

 だから私がこのシーマを買ったとき、両親は「これ、欲しかったやつだ!」って。今でもたまに、イベントにも来てくれるんですよね。

苦労して自分好みの形に仕上げたシーマと、できるだけ長く付き合っていきたいと語る

 そうやって、色んな巡り合わせがあって乗っている車なので……。これからも、できるかぎりこのシーマに乗りつづけたいですね。

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