野球コラムの書き方を楽しく学ぶ「文春野球学校」のメンバーが、ほとばしる野球愛で執筆した「偏愛選手名鑑」の2026年版です。通常の野球名鑑には載っていない情報と情熱をお楽しみください!
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[はじめに]
「まずお前がやめろ!」。ファンフェスタでの挨拶中、前代未聞のヤジを浴びた我らが指揮官・阿部慎之助。選手、コーチの電撃退団や、SNSで不満ポストを投稿する選手が現れるなど、チーム内には不穏な空気が漂っている。阿部監督にとって覚悟の契約最終年。松井秀喜監督待望論を封じ込め、長期政権を築けるか。V奪回へ。
(ジャイアンツ執筆チーム監督:南別府 学)
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【監督】
83 阿部 慎之助 (あべ しんのすけ) 1979年3月20日生まれ
大型補強で24年オフの主役となり昨年も新風を吹かせるも、得点力不足が響き3位に。さらに岡本和真がMLBへ移籍しさらに厳しい戦いが予想されるも、チーム一丸“前進”し、14年ぶりの日本一で逆風を跳ね返す。 (しらG)
【投手】
11 田中 将大 (たなか まさひろ) 1988年11月1日生まれ
現役生活について「あがけるだけあがきたい」とコメント。マー君から始まり、一周まわった今ではチームメイトからイジられることも引き受けた大ベテラン。晩年にあがき続ける男の姿は、時に全盛期の頃よりも美しい。 (柳 賢)
15 大勢 (翁田 大勢) (おうた たいせい) 1999年6月29日生まれ
投げる球のえげつなさとは対照的に、脱力ボケを連発するのが大勢流。WBC球への対応にも「握りながら寝てます」とうそぶいていた。しかし今季への決意は本物。「健康第一」を目標に、怪我なくチームに貢献したい。 (南別府)
17 西舘 勇陽 (にしだて ゆうひ) 2002年3月11日生まれ
オフはエンゼルス・菊池雄星に弟子入りし、「馬力をつける」をテーマに肉体を強化。その一方、牧場の馬の動画にハマり、大いに癒されたとか。心身を整え、今季は“ロイヤルファミリー”級の華麗なる覚醒を目指す。 (南別府)
19 山﨑 伊織 (やまさき いおり) 1998年10月10日生まれ
‟期待を裏切らないって言っただろ”(映画『インデペンデンス・デイ』より)開幕12日前に右肩痛で三軍行き。が、きっと大丈夫。その右腕への期待は揺るがない。質の高い投球術と比類なきフォークで敵を殲滅する。 (イナバ)
20 戸郷 翔征 (とごう しょうせい) 2000年4月4日生まれ
今季の目標は15勝と200イニング。地元宮崎での自主トレに訪れた報道陣に郷土料理のお弁当を差し入れる地元愛。SNSでは愛犬ポメラニアンのあんちゃんへの愛。完全復活でチームとファンにもあふれる愛を! (もんぷち)
21 竹丸 和幸 (たけまる かずゆき) 2002年2月26日生まれ
鷺宮製作所からドラフト1位
ドジャース・大谷翔平愛用の“西川”を買うはずが、なぜか“昭和西川”でマットレスを購入。さらに入寮時には、京王線と京王新線を間違え遅刻するなど、ミスターばりの天然ボケを連発。これは大物間違いなし……。 (南別府)
26 F.ウィットリー (フォレスト・ウィットリー) 1997年9月15日生まれ
レイズから新加入
身長201cmから投げ下ろす160キロの剛球は、マウンド上に突如「都庁」が建ったかのような威圧感。かつてMLBの有望株ランキングを席巻した右腕が、故障と挫折を乗り越え、異国の地で打者を威圧する。 (南別府)
28 S.ハワード (スペンサー・ハワード) 1996年7月28日生まれ
楽天から移籍
昨季デビューから5連勝。田中将大の「不敗神話」を予感させた男が、度重なる故障を乗り越え東京ドームに降臨。新たな環境だが、同僚のウィットリーとは「馬が合う」とすでに良好な関係を構築。仲間と共に日本一へ。 (南別府)
30 田和 廉 (たわ れん) 2003年5月2日生まれ
早稲田大からドラフト2位
姓名判断によると「大物になる素質を持つ一方で、ストレスをため込みやすい性質を持つ」。大学時代は週一でサウナに通っていたようなので、プロでもストレスマネジメントが活躍の鍵か。大物目指して、田和廉、鍛錬。 (南別府)
31 赤星 優志 (あかほし ゆうじ) 1999年7月2日生まれ
昨季はキャリア最多の6勝。プロ入り初の完投・完封勝利を達成。一時期打率も3割目前となり「代打赤星でやってほしい」とSNSでは歓喜の声であふれかえった。オフのテーマ「気合と根性」で今季ローテを守って! (もんぷち)
36 山城 京平 (やましろ きょうへい) 2003年9月20日生まれ
亜細亜大からドラフト3位
かつての左腕エース・髙橋尚成も身につけた36番のルーキー。大学伝統のツーシームである“亜細亜ボール”を引っ提げてアピール中。阿部監督からは「左バッターにぶつけるくらいの気持ちで」と闘魂も込められた。 (しらG)
41 中川 皓太 (なかがわ こうた) 1994年2月24日生まれ
“最悪の事態の中で、最も頼りになる男”(映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』より)ピンチを救うナイスガイ。「皓」には〈白く光り輝く〉という意味がある。巨人軍の未来を明るく照らせ! (イナバ)
42 B.マタ (ブライアン・マタ) 1999年5月3日生まれ
レッドソックス傘下から新加入
161キロの荒れ球が特徴のパワーピッチャー。正式発表2週間前には同じく新助っ人のウィットリーのインスタをフォローし、入団が特定された。「マタがまた勝った」の見出しがスポーツ紙を独占する程の活躍に期待。 (南別府)
43 則本 昂大 (のりもと たかひろ) 1990年12月17日生まれ
楽天から移籍
別々の道を経て、田中将大と再会。移籍後初めての実戦となったオープン戦では、内海コーチに闘魂ビンタをリクエスト。魂を呼び覚まし、中日打線を零封した。2013年、東北を揺らした夢の続きが巨人で動き出す。 (南別府)
45 田中 瑛斗 (たなか えいと) 1999年7月13日生まれ
お尻に火がついた状況から、現ドラ移籍で「火消しのエイト」へ。監督の慧眼でシュートを武器に中継ぎ転向が、見事にハマった。年俸6倍、妻も得て、リチャードとテレビ出演とすっかり球団の顔に。努力のシンデレラ! (巨泉)
46 又木 鉄平 (またき てっぺい) 1999年2月12日生まれ
一軍では勝ち星はまだないが二軍では13イニング無失点など結果を残した昨季。オフのイベントで革ジャケット&サングラス姿を披露、そのダンディーな姿に悩殺されたファンも少なくないはず。今季は初勝利を! (もんぷち)
47 森田 駿哉 (もりた しゅんや) 1997年2月11日生まれ
岸田やブルージェイズ・岡本と同級生の苦労人が、昨季プロ初勝利。岡本から9年遅れて入団した“北陸のドクターK”が、プロでもその実力を証明した。なお、岡本が去った後の96年会の幹事は「ライデル」を希望。 (南別府)
48 E.ルシアーノ(エルビス・ルシアーノ) 2000年2月15日生まれ
今季支配下登録
“お前を見込んだ”(映画『監獄ロック』より)Gタウンの秘密兵器。100マイルに迫る速球とナックルカーブで一気にスターの座へと駆け上がり、G党を熱狂の渦に包み込む。その実力の凄まじさに失神者続出必至!(イナバ)
49 A.バルドナード (アルベルト・バルドナード) 1993年2月1日生まれ
オールドファンから「バナザードを思い出す」と言われたバルさんも今年が4年目。昨季はサイドスローに挑戦するなど試行錯誤したが、19試合の登板にとどまった。ブルペンの平穏には、巨漢左腕の復活が欠かせない。 (南別府)
53 高梨 雄平 (たかなし ゆうへい) 1992年7月13日生まれ
球界屈指の料理の腕前も持つ左腕の悩みは「肌の乾燥」。30歳過ぎてから悩んだそうだが、なんと解決。SNSでは「全ての乾燥肌の人とおっさんに使ってみて欲しい」と紹介し、“ないぴ発言”を一瞬思い起こさせた。 (しらG)
54 松浦 慶斗 (まつうら けいと) 2003年7月1日生まれ
日本ハムから現役ドラフトで移籍
“一歩外へ出たら、君はアベンジャーズだ”(映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』より)北の国から水道橋に足を踏み入れた君は、もう阿部ンジャーズの仲間入りだ。サウスポーリリーバーヒーロー爆誕。 (イナバ)
56 北浦 竜次 (きたうら りゅうじ) 2000年1月12日生まれ
日本ハムから移籍
日ハムでは清宮フレンズの結成メンバーとしてチームとファンを盛り上げた愛されキャラ。育成契約、自由契約を経て今季よりジャイアンツの支配下へ。多彩な球種でロングリリーフもこなせる万能型、開幕一軍を! (もんぷち)
57 宮原 駿介 (みやはら しゅんすけ) 2002年9月12日生まれ
昨季はルーキーながら開幕前に「多摩市スポーツ推進大使」に就任。シーズンオフに多摩市の小学校を訪問した際には「小学生のうちにやっておくと良いこと」を尋ねられ「勉強」と回答。小学生に現実を突きつけた。 (南別府)
58 船迫 大雅 (ふなばさま ひろまさ) 1996年10月16日生まれ
新球種「サイドスピンチェンジ」の習得に着手、またひとつ上のレベルへ更なる脱皮を目指す。蛇は家の守り神、蛇の心臓を丸呑みした男が蛇のように脱皮してまたひとつ進化した時、船迫は巨人の守り神となる。 (柳 賢)
62 横川 凱 (よこがわ かい) 2000年8月30日生まれ
先発、中継ぎ、ロングを器用にこなし25試合登板。恒例の中日・涌井との自主トレでは、ようやくキャッチボールの甘さに気づけた。8年目もまだ25歳と伸び盛り。先発ローテをつかみ、タワーマンは大黒柱となる。 (巨泉)
63 泉 圭輔 (いずみ けいすけ) 1997年3月2日生まれ
プロ入り当初「先発ローテに入ることを目指す」と語っていた右腕が先発を直訴。『ダメならクビ』の覚悟で挑戦を決意したが、かつての同僚・菅野智之からは『お前には無理だ!』と切り捨てられた。菅野を見返せるか? (南別府)
64 山田 龍聖 (やまだ りゅうせい) 2000年9月7日生まれ
社会人から入団5年目と、正念場のシーズンを迎える。このオフは菊地大稀とともに5日間の山ごもりを敢行し、自然の中で修行を積んだ。登った山では熊も出たことがあるそうだが、対策は「気をつけながら走った」。 (しらG)
65 石川 達也 (いしかわ たつや) 1998年4月15日生まれ
球団公式YouTubeに「がんばれ石川くん」と煽られる愛されキャラ。翁田呼びする大勢からも「(ウエイトトレの)フォームが汚過ぎる」と煽られ、踏んだり蹴ったり。ローテ入りし「石川さんだぞ!」と煽り返す。 (南別府)
66 平内 龍太 (へいない りゅうた) 1998年8月1日生まれ
“ハッ……二刀流”(映画『宮本武蔵 二刀流開眼』より)上から投げる。下からも投げる。こやつ、何者⁉ 不敵なマウンドさばきに稀代の剣豪の姿を見た。内角を抉りまくって、並みいる強打者たちを撫で斬る。 (イナバ)
91 堀田 賢慎 (ほった けんしん) 2001年5月21日生まれ
オフは大勢に弟子入りし、トレーニング方法や体の使い方から学び、投球にも自身の変化を感じている。今季は岩手青森と公式戦に連日先発と笑う。座右の銘「日々成長」を体現中。7年目の今季、進化した姿が見たい。 (もんぷち)
92 R.マルティネス (ライデル・マルティネス) 1996年10月11日生まれ
“こいつ、とっても強ぇんだぜ”(映画『用心棒』より)さらなる高みを求めた新天地で、破格の待遇に見合った見事な腕前を披露。主砲が去っても俺達には腕利きカリビアンがいる。今季は仇敵細川成也を斬って捨てる。 (イナバ)
97 井上 温大 (いのうえ はると) 2001年5月13日生まれ
小学生時、図書館で偉人の伝記を読んでいた消極的な少年が、一昨年のプレミア12で侍ジャパン入り。3勝を挙げ、大舞台での強さを発揮した。昨季の雪辱へ、静かな闘志を秘めた左腕が、自らも“偉人”への道を歩む。 (南別府)


