「50代の家事疲れ」を告白した渡辺満里奈さんと、家事の「長期休暇宣言」をした堀井美香さん。コロナ禍における家事負担増や、思わぬ影響のあった夫の何気ない一言……働く母である2人がいかに「ちゃんとやらなきゃ」という思い込みを手放してきたか、率直にトークしました。

週刊文春WOMAN2026春号』より一部を抜粋し、紹介します。

左から渡辺満里奈さん、堀井美香さん

朝ご飯を食べながら夕飯の心配をしている私って……

――満里奈さんは著書『不機嫌ばかりな私たち』(講談社)の中で「50代の家事疲れ」について書かれていましたが、50代に入って一番しんどく感じた家事は何ですか。

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渡辺 献立を考えることですね。更年期で体調が不安定だったことも重なって、「朝ご飯を食べながら夕飯の心配をしている私って何?」って思っちゃって。それまではお惣菜を買ってきたり出前を取ったりするのもなんとなく控えてたんですけど、つらい時くらい頼らなきゃと思って、そういったものに頼りつつ、なんとか乗り越えた感じなんですけど。

堀井 冷食ひとつすらどこか罪悪感を感じるのに、家族にしてみれば「え? 別によくない?」って反応だったりしますよね。

渡辺 逆に「外食やったー!」って喜ばれたり(笑)。ただ、普段は滅多に「外食行こう」って言わない人が言うことで、「この人、今日はよっぽどしんどいんだな」ってことが伝わるんですよね。

 それで言うと、この前キレたことがあって。バスタオル事件っていうんですけど(笑)、家族が自分の分のバスタオルをなかなか替えないから、いつも私が定期的に洗って新しいものを掛けていたんです。でも、ふと、今日は掛けないでおいてみようと思ってそのままにしたら、各々が自分のバスタオルだけ取って、私の分だけ掛けてくれなかったんです。

堀井 そこで怒ったと。

渡辺 バスタオルのこと自体は大して怒るようなことじゃないんだけど、「ママはいつも皆のバスタオルを掛けてるのに、なんで私のは誰も掛けてくれないの?」とキレたことで、”見えない家事”に気づいたんだと思います。

 一方で、「『風呂掃除やっておいたから』とかっていちいちやった家事を報告してくる夫にイラッとする」みたいな投稿をSNSで見かけて、それわかるなぁ、って。

堀井 お母さんはいちいち「ご飯炊いておいたよ」なんて言わないですもんね。そもそも、風呂掃除をしたかしてないか、浴槽を触ったらわかりますし(笑)。