山小屋でつくる料理

小川さん手づくりの絶品ラーメン。撮影:榎本麻美

――美味しそうなラーメン! 

小川 基本的にまず、夜の外食はほぼしない生活になりまして、これはインスタントラーメンなんですけれども、本当に夜は簡単なものをささっと食べるという感じです。

――インスタントラーメンも素材にこだわっていますね?      

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小川 はい。添加物を一切使わない「純正ラーメン」を使っていて、地元のハムを載せたラーメンを定番でよく作ります。

――標高が高いと、お湯を沸かすときはどんな感じですか?

小川 沸騰はするんですが、あまりごはんが美味しく炊けないんですね。沸点が低いので、おいしさが引き出される前に炊くのがなんか終わっちゃう、みたいな(笑)。同じお米を使っているはずなのに、なんでおいしく炊けないのかな、とずっと山小屋に住み始めてから疑問だったんですが、沸点の違いが原因と聞いてから、山小屋より標高の低い里の野良小屋で炊いて、それを山小屋に持っていって食べています。車で行き来できる距離なので。

森の山小屋でコーヒーをこぽこぽと淹れる小川さん。撮影:榎本麻美

――よく召し上がりますか、コーヒー?

小川 はい。朝と昼のごはんを一緒にしているので、だいたい10時とか11時くらいに食べるんですけれども、食後にコーヒーを飲んでいます。地元のコーヒー屋さんで買ってくるお豆を使っています。

――コーヒーを入れるコツはありますか?

小川 そうですねぇ。すごく適当です、わたしは。感覚に任せています。

優しい味の手づくりスイーツ。撮影:榎本麻美

――このスイーツは撮影が終わった後に頂いたんですが、すごく優しい味で美味しかったです。作り方、教えていただけますか?

小川 これは、豆花(トウファ)。お豆腐と牛乳で作る台湾のデザートですね。豆腐をすり鉢ですってなめらかにして、そこに牛乳を混ぜて鍋で加熱しゼラチンで固めています。ここは花豆が美味しい地域なので、お豆を炊いたのを添えてメープルシロップをかけました。

――基本的に地産地消で地元で買われた食材を使っていますね?

小川 はい。道の駅とか、産直とか、地元の野菜がほんとに美味しいので、ちょっと遠出するときなんかも、地元の食材を持っていって食べたいなと思うほどです。

(第5回に続く)

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文藝春秋

2019年5月9日 発売

『星の王子さま』 *解説を小川糸さんが書かれています

次の記事に続く 森の暮らしの執筆スタイル――作家・小川糸のとっておきの話