ジム中毒の人は、「トレーニングしないと収まらない!」「せっかくつけた筋肉が落ちる!」という不安で、通い続けるわけですよね。

 その中毒症状だって、ジムに行かなきゃ気がすまない脳の持続性バイアスです。

 具体的には「休んじゃうと、気持ち悪いぞ!」「身体も重くなるし、怠けたぶん負い目が出るぞ!」「再開しづらくなるから、やめるな!」と、己を励まし続けます。すると持続性バイアスが動き出します。

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 やらずにはいられない! という状態は、誰にでもありますよね。

 ゲームでもマンガを読むのでも、スマホチェックでも構いません。

 そのときの脳のモードを、筋トレに立ち上げる意識です。

 根気強くモードチェンジを施していれば、ちゃんと「クセ」になります。そして71歳になり、トレーニングをやる日のために、積極的に週3日は休日とするのです。

 ただし、努力しなきゃ! という気持ちはダメです。

 脳は、努力を嫌います。

 多少なりとも心身に無理をかける苦役の方には、働きづらい性質があるのです。

 努力は続かない……というのは、この辺りの脳の特徴に関係しています。

「それをしないと気持ち悪い」方に脳のモードを持っていくと、身体はスムーズに動きます。

 いい意味で脳を騙し、持続性バイアスを利用してください。

スケベ根性は生命力の根幹

 私は顔の皺も、気にしています。

 年を取ると、口角が下がり、口の周りに皺が増えてきました。

 喋りの仕事で人前に出る以上、やはり口周りの変化には敏感になります。老化による皺の増加は、どうしたって抗えません。

 皺のない20代のツルツルの肌のままでいたいのは、やまやまですが、ここで「分を知れ」という仏教です。過ぎたるは及ばざるよりもなお悪し状態です。

 私が10代の頃、親父が「顔が垂れてくるんだよ」と、ぶつぶつ言っていました。

 あるとき洗面所で「こうやって上がってほしいんだ!」と言いながら、木製の洗濯ばさみで目尻を引き上げた状態でクリップし、我々家族の前に現れました。

 八つ墓村の殺人鬼みたいな顔でした。

 相当痛いはずなのに、何やってんだ親父? と呆れました。

 だいぶ経ってからその時のことを思い出し、ふざけて「オヤジ、整形してたるみ取ったら?」と吹っ掛けると、別人のように「ふざけたこと言うなよ」とかわされました。

「じゃなんで八つ墓村をやったんだよ」とむきになると「あーやって不自然なことをやるとしっぺ返しがくるんだと、自分に言い聞かせたに決まってるじゃないか。何言ってんだ」

 と返されました。これも脳を騙しています。