若者に襲撃されるホームレスも

 荒川の河畔に住んでいるホームレスは皆、国土交通省の事務所から「警告」と書かれた紙を受け取っている。そこにはこのように書かれている。

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 あなたが住居としているこの場所は、国土交通省が管理している河川区域です。

 この場所を住居とすることは、

1.国有地の不法占用などにあたり、河川法に違反します。

2.洪水時においては、小屋およびゴミなどが流失し、河川に支障を及ぼす恐れがあります。

3.火気を使用することにより、堤防や橋などに悪影響を与えるほか、火災を発生させる恐れもあります。

 よって、上記の理由により河川管理上および環境上の支障となっています。

 また、洪水などの災害には、ここで生活する者の生命にも危険を及ぼすため、すみやかに河川区域外へ退去するとともに小屋などを撤去するよう警告します。

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 国有地であり、占有は違法だと警告しつつも、最後に「住民」の生命の危険性についても憂慮しているこの文章は、私に言わせれば、厳しさと優しさが同居するような文書にも読める。

 中高生など若者によるホームレス襲撃事件がニュースになることもある。新人ホームレスである宇海くんは、どう思っているのだろう。

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「ホームレスへの襲撃や嫌がらせについて心配していますか。もし遭遇したらどう対応するつもりですか」

「正直言って、心配していますね。半年前、荒川河川敷に住んでいる若いホームレスが襲撃されたそうです。もし僕が本当にそんな目に遭ったら、抵抗せず逃げて助けを求めるくらいしか、他に選択肢はないと思います」

 最後に聞いた。

「宇海くんは将来どういう方向に進みたいのですか?」

 彼はこう答えた。

「少なくとも1年間、ホームレス生活で四季を体験してみて、あとはどうなるか、そのときに考えればいいと思っています。私が最も尊敬し、将来やりたいと思う職業は第一次産業、すなわち農業、漁業、林業などです。このどれかからチャンスが来たら、その方向に進みたいと考えています」

最初から記事を読む なぜ、自ら望んで「ホームレス」に…? 40代男性がわざわざ大阪から上京→“荒川河川敷”で生活を始めたワケ

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