犯人「うーんとね、元気でやっています」
母親「そうですか。声だけでもいいですから聞かせてもらいたいんですけど」
犯人「聞かせるからね。スンブンガミ(新聞紙)に包んでね、用意しといてよ」
母親「お金はね、もう用意してあるんですよ。私、本当にもうどうしたらいいかわからないんですよ」
犯人「だからね、金はどっか一定の場所に置いてもらって…。金を受け取ったらね、お子さんを返すから」
母親「そうですか。その前にね、確実に坊やがいるってことを私に知らせてもらえないと、本当にお金もあげられないんですよ」
犯人「こっから(子供を)表なんか歩けないよ。それができんなら、何も心配しねえんだよ」
母親「でも、確実にお宅ですか? 間違いないですか?」
犯人「ああ、まつげえねえよ」
逆探知にも成功したが⋯
電話は4分に及び、警察は会話の録音にも成功する。
ただ、逆探知は日本電信電話公社(現NTT)が定めた「通信の守秘義務」により許可されておらず、警視庁の要請により公社が逆探知に協力するのは、それから1ヶ月後のことだ。
◆◆◆
遺体の口元からは植物が生えていたという。そして福島なまりの強い「犯人の正体」は⋯。
