エマニュエル・トッド氏 ©文藝春秋

アメリカによるイラン攻撃が起こり、世界情勢はより一層混迷している。歴史人口学者のエマニュエル・トッド氏は、この動きに鋭い論考を発表し続けてきた。トッド氏の近年の寄稿や対談を紹介する。[全5記事]

世界は終末を迎えているのか〈東京極秘対談〉

【ピーター・ティールとの対談】まず全体像を見る必要があります。意外に思われるかもしれませんが、この戦争はそれほど「大きな戦争」ではない。むしろ、より重大な問題から注意を逸らす一種の「目くらまし(陽動作戦)」だということです。この2、3年、私が研究してきたのは… 

米国はカネと暴力と虚栄心だけ

【国際政治アナリスト・伊藤貫氏との対談】教育を重視し、高いモラルを要求する宗教としてのプロテスタンティズムこそ、米国の強さと繁栄の源泉でした。そのプロテスタンティズムの崩壊で何が起きたか。教育水準の低下、モラルの崩壊、肉体労働からの逃避です… 

日本の美意識の底力

【建築家・隈研吾氏との対談】家族システムの観点から言うと、フランスは、かなり多様性に満ちた特殊な国です。フランス革命を牽引したパリ盆地と地中海沿岸は「平等主義核家族」(均等相続で親子関係は自由で兄弟関係は平等)の地域ですが、スペインとの国境に… 

「西洋の敗北」とは何か

2025年2月28日、我々は前代未聞の“ショー”――ひとつの文明のルールが崩壊する場に立ち会いました。米ホワイトハウスでのトランプ大統領&ヴァンス副大統領とゼレンスキー大統領との首脳会談の決裂です。これは何を意味するのか… 

米国の敗北を直視して核武装せよ

【作家・佐藤優氏との対談】「日本も核保有を一つの選択肢として検討すべきだ」と私が最初に発言したのは、2000年代の朝日新聞のインタビューにおいてです。その後、20回以上、日本に来ましたが、その度に、「こんな提案をしてくれてありがとう」と。でも同時に… 

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