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「ない、ない、私の親指がない!」
高橋が自ら110番通報しているとき、里美さんが目を覚ました。彼女は自分の親指がなくなっているのに気付きパニックになった。
「ない、ない、私の親指がない……、ウギャーッ!」
高橋はこれだけひどいことをしておきながら、「侮辱されたんだから、当然の仕返しだ」と居直っていた。
高橋の公判では里美さんの証人尋問が行われ、事件後にバレエ講師を辞めたこと、親指は現在も思い通りに動かず、幼い頃からバレエとともに打ち込んできたピアノもできなくなったことなどを話した。
「怒りを覚えています。どうしてここまでされなくてはならないのか理解できない。バレエとピアノは人生かけて続けてきたことです。小さい頃から20年以上の努力を積み重ねてなることができた職業なのに、被告人の思い込みで崩れ去ってしまった。自分がした罪の重さを認識してほしい」
高橋は公判で動機を聞かれ、次のように答えた。