「生徒が生徒を教える」独特な沖縄アクターズスクールの環境
――当時の自分を振り返って、どんな子でしたか。
AKINA 恥ずかしがり屋なんだけど、前に出たいという子でした。あと歌は好きでしたが、音楽の授業で歌うのは嫌だったんです。誰かに評価されるのが嫌だったんだと思います。
でもアクターズに入ったら評価されるというよりも「自由にやって」っていう感じだったんです。その当時のアクターズって先生がいなくて、生徒が生徒に教えるというシステムで、それも私には合っていたと思います。
――AKINAさんに最初に教えてくれたのはデビュー前の知念里奈さんだったんですよね。
AKINA そうです。里奈ねえちゃんが教えてくれて。里奈ねえちゃんは後に東京に来てから仲良くさせていただいてました。
――先輩も「ねえちゃん」って呼ぶそうですね。
AKINA そうなんです。アクターズはにいちゃん、ねえちゃんです。DA PUMPもISSAにいちゃんですし、後輩たちは全員そう呼びます。実は私がいたFolderとDA PUMPって97年デビューの同期なんです。向こうが6月で、Folderが8月です。
――生徒同士で教えると逆に厳しかったりするのですか。
AKINA 人が歌って踊ってるときにはトイレに行きたいと思っても絶対行っちゃいけなかったですし、遅刻したらスタジオに入れないであったり、基本の礼儀はちゃんとありました。ダンスの練習は厳しかったですね。振り付けというより「目が死んでる」とか注意されました。あとは「歌詞の意味を理解していない」と言われて、よく歌詞をノートに直筆で書いて、理解するということをやっていました。
――意外だったんですが、その頃のアクターズスクールにはボイストレーニングの先生がいなかったそうですね。
AKINA ボイトレの先生はいなかったですね。ダンスもプロが教えているわけじゃないですし。当時はYouTubeもなかったから、生徒が東京のダンススクールに行って、そこで習ってきたものを沖縄のアクターズで教えるという感じでした。今振り返ると、結構大変なことをやってたなと思いますね。
みんなで歌って踊って、「ビートをもっと」とかお互いを評価するんですけど、それすらも楽しかったんですよね、見たことない世界で。小学生だから「私、いま沖縄で一番音楽を知っている」とか思ってました。あと「すごい。鏡に映ってる私、かわいい」とか(笑)。本当に怖いもの知らずで、デビューしてからの方が怯えてました。

