北海道日本ハムファイターズが7月31日、パリーグで4月以来の2位に浮上した。低迷期がつづいた日ハムを優勝候補に育て上げた新庄剛志監督。その言葉の力を、内野手の清宮幸太郎さんが語った(文中敬称略)。
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証言者 清宮幸太郎(26歳、内野手)
バリ島にいる人。歯が異様に白い人。新庄剛志について、まだ本人に会ったことのない清宮が抱いていたイメージである。要するに、リトルリーグの監督や学校の先生や部活動の顧問、プロ球界の監督やコーチも含めて、これまで接してきた指導者像からは遠い人だった。
2021年の秋、その人物が就任したばかりの監督として沖縄国頭村でのキャンプにやってきた。そこで汗を流しているのは、まだ一軍でポジションを掴み切れない若い選手たちばかりで、清宮もその中にいた。真っ赤なセットアップ姿で視察に現れた新庄は、自分のことを「監督」ではなく「ボス」と呼んでほしいと言った。それからなぜか、選手たちと記念撮影をした。やはり歯は異様に白く、肌は南国を連想させる綺麗な小麦色だった。ただ最も清宮の印象に残ったのは、これまで見てきたどんな指導者よりも歩き姿がスタイリッシュだったことだ。
視察に来て2日目、練習の合間に新庄がひとりグラウンドを歩いていた。清宮は歩み寄ると、言われた通り「ボス」と呼びかけて、よろしくお願いしますと頭を下げた。すると新庄が近づいてきた。
「清宮くん、もうちょっと痩せてみない?」
清宮は以前、痩せると打球が飛ばなくなると聞いたことがあった。その不安を口にすると新庄は「今もそんなに飛んでないよ。前の方がもっと飛んでいた。キレがあったからじゃないかな」と笑った。
「それに、痩せた方が女の子にモテるよ」
