アメリカの武器輸出力と渡り合えるのか
日本の戦車が大戦中からディーゼルエンジン式であるのに対して、M1はガスタービン・エンジンを搭載している。つまり、ジェット旅客機と同じようなジェットエンジンで戦車が動いているのである。
そのメリットは、排気煙が少なく、敵に発見されにくいことだけではない。10式戦車より高い、1500馬力の高馬力である。
反面、デメリットは重いうえに現場で修理がしづらいこと。現にイラク戦争でも、動けなくなったM1戦車がところどころに放置されていた。戦車は地上最強の武器ともいえるが、動かなくなると、鋼鉄の棺桶と化してしまう。
なお、米軍だけでなくロシア軍もまた、ガスタービン・エンジンを戦車に搭載しようとしたことがあるが、結局、計画倒れに終わっている。
M1の優秀さはその輸出国の多さにも現れる。ポーランドにサウジアラビアやクウェート、エジプトなどの親米国に始まり、最新のM1A2型まで含めると、台湾やイラクまで10カ国以上に輸出されている。
日本の殺傷力を伴う兵器の輸出といえば、オーストラリアが護衛艦「もがみ」型3隻を含めた11隻、フィリピンが護衛艦「あぶくま」型6隻の購入を正式契約。ほかはニュージーランドが護衛艦「もがみ」型、インドネシアが潜水艦「おやしお」型の購入を検討している。だが、契約が進んでいるのは利ザヤが大きい軍艦ばかりである。
しかし、まずは武器輸出よりも、事故原因の究明である。そうでなければ、亡くなった3名の自衛隊員の霊に報いることはできぬ。
これからも戦車に乗り込み、有事に備えて訓練を続ける、自衛隊員たちの不安を払しょくするためにも、一刻も早い原因究明が求められる。
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