GW直前! イベント目白押しのリフレッシュ期間とはいえ、飲み過ぎ、食べ過ぎには要注意。今回は、「1日3食」に警鐘を鳴らす糖尿病専門医が、「16時間断食」の効能を解説した記事を特別配信します。(初出:2026年3月12日号

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(2026年4月28日~2026年5月12日10時まで)

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「花粉症が辛くて、最近どうもだるいなぁ……」

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 春先に感じる体調不良、原因は、花粉症ではなく食べ過ぎかもしれない。

『「空腹」は最高の健康習慣』(PHP新書)の著者で、あおき内科・さいたま糖尿病クリニック理事長の青木厚医師(56)が解説する。

「じつは、“1日3食の規則正しい生活”は体に大きなダメージを与えています。子供の頃から当たり前とされている食習慣ですが、成長過程にある子供やBMI18以下の痩せ型の方、栄養不足に陥りがちな後期高齢者をのぞき、現役世代にとっては内臓にハードワークを強いることで、むしろ体調不良を招いている可能性が高いのです」

 1回の食事が消化・吸収・排出されるまでには、膨大な時間と労力を要する。

「食べ物が体に入ると、まず胃の中で平均2〜3時間かけて消化され、その後、小腸で5〜8時間かけて分解されて水分や栄養素になる。最後に、残された水分が大腸で15〜20時間後に吸収され、不要なものが便となって排出されます。その間、肝臓でも食べ物を解毒したり、栄養素からエネルギーを取り出すなどの代謝活動が絶えず行われます」

 ところが、朝昼夕の1日3食の間隔はおよそ4〜7時間程度。消化吸収サイクルを踏まえると、前の食事が胃腸に残っている“未消化の状態”で次々に食べ物が入ってくることになる。これでは、休まず働かされる内臓が疲れてしまうというわけだ。

「誰しも食べ過ぎて胸焼けや胃もたれを経験したことはあると思いますが、現代では多くの人が慢性的な食べ過ぎ状態に置かれている。食後の疲れや眠気、だる重い感覚は、内臓疲れのサインかもしれません。つまり、現代人は内臓にも“休息”が足りないのです」

青木医師

 そもそも人類史を振り返れば、人間のデフォルトな状態、すなわち本来の人間の姿は、空腹が基本とも言えるのだ。

「人類は、約700万年前に誕生してから常に飢餓との闘いでした。狩猟や採集の生活を経て食べ物を貯蔵するようになり、毎日食べ物がある生活になったのは3000年前。日本でも、江戸の元禄時代までは1日2食だったとされます」

 好きなものを好きなだけ食べられる飽食の時代は1960年代から。つまり、1日3食の生活はごく最近始まったばかりなのだ。

 近年の研究では、がんや動脈硬化、脳卒中、高血圧、脂質異常症、肥満など、“食べ過ぎ”がもたらす健康被害が明らかになってきた。