紀子さまは「長老さま、叱ってください」と…
2015年12月、生け花と香道を家族で学ばせてほしいと、ご夫妻が佳子さまと悠仁さまを連れて寺に来たことがあった。悠仁さまがお茶の水女子大学附属小学校3年生の時のこと。姉の眞子さんは外国公式訪問中で不在だった。
悠仁さまは元気いっぱいだった。知らない場所に興味津々で、庭を走り回るなど、少しも落ち着かない。見かねた紀子さまが、
「長老さま、叱ってください」
と頼んだが、さすがの長老も「ようできません」と断ったそうだ。
上村長老はご夫妻から、泉涌寺訪問の後に、近くにある水族館に行く予定だと伺っていた。そこで悠仁さまにこう声をかけた。
「次は、どちらに行かれるのですか」
悠仁さまは、茶目っ気たっぷりにこう答えたという。
「知〜らない!」
私も、まだお茶の水女子大学附属幼稚園に通っていた頃の悠仁さまと、東京・元赤坂の秋篠宮邸で会ったことがある。その時も悠仁さまは元気いっぱいで、椅子やテーブルの脇をすり抜けて部屋の中を駆け回り、少しもじっとしていなかった。ついに紀子さまが抱き留め「よおく、考えてみましょうね」と諭したのだが、上村長老の話は、その時の私の思い出と重なった。
上村長老は、悠仁さまと再会した感慨を、こう表現した。
「小さい頃のやんちゃなイメージが強かったのですが、もうコロッと変わってしまって。それはそれは立派な成年皇族になられて、びっくりしました。将来、天皇陛下となるための“基本”が備わっていらっしゃると感心しました」
悠仁さまのどんな点にそれを感じましたか、と水を向けると、即座に上村長老はこう答えた。
「びっくりするくらい、気配りや心配りができる方になられました」
たとえば悠仁さまは靴を脱いだ後、靴の向きを自分で丁寧に直してから玄関を上がったという。さらに、先に部屋に入った悠仁さまは、上村長老が部屋に入るのを立ったまま待っていた。「お座りになってください」と勧められるまでは、席に座ろうとしなかったのだそうだ。
