「姉はすごいですけれども、私は学生ですので…」

 京都訪問の間、私も悠仁さまの細やかな気配りに感心させられたことがあった。訪問2日目の2月27日午前、悠仁さまは上京区にある、能衣装を手掛ける西陣織の織元を訪問した。私や近所の人たち数人が出迎える中、黒塗りの車から降りた悠仁さまは、関係者にあいさつをして、そのまま織元の建物の方へ消えた。だが次の瞬間、悠仁さまは再び姿を現し、私たちに向かって笑顔で手を振ってくれたのだった。

歓迎する市民にお手振り(江森氏撮影)

 上村長老のインタビューに戻ろう。

 悠仁さまは現在、大学生活の合間に天皇誕生日の一般参賀に出席するなど、公的な活動を続けている。上村長老がそのことについて聞くと、悠仁さまは謙遜気味に、こう答えたという。

ADVERTISEMENT

「姉はすごいですけれども、私は学生ですので、まだあんまり(公的な仕事を)しておりません」

 上村長老はこう語る。

「最近、公的な活動に精力的に取り組み、国民からの評価が高い佳子さまを、悠仁さまは尊敬しているようでした。とても仲の良い姉弟だと感じました」

公務に邁進される佳子さま

 悠仁さまには、伯父の天皇陛下や皇后さま、それに両親や姉、上皇ご夫妻など、支え、助けてくれるたくさんの人たちがいる。上村長老もその一人だろう。

「国民と苦楽を共にすることが、皇室の大きな務めです。苦しいときにこそ、人々に寄り添い、励まし、助けてくれる、そんな皇族を目指していただきたい」(上村長老)

 悠仁さまの歩みはまだ、始まったばかりだ。

次のページ 写真ページはこちら