若かりし頃のトム・クルーズを見るなら…
ここからはアクション以外の作品が続きます。そもそもデビュー時は、いわゆる青春スター。やんちゃなベビーフェイスで愛されました。そんな若かりし頃のトムを見るなら、大学受験を控えながら童貞喪失のことばかり考えている高校生を演じた『卒業白書』がおすすめ。「白ブリーフでのダンスが笑える」と芝山さんも太鼓判! 『ハスラー2』ではビリヤード馬鹿、『カクテル』ではモテモテバーテンダー。トムに憧れて球を突き、シェイカーを振った人、けっこういるはず。ちなみに洞口さんは、19歳でミリタリー・アカデミーの生徒を演じた『タップス』にこそ「既にトムの演技の原型がある」と指摘します。
『卒業白書』(1983)
『ハスラー2』(1986)
演技派として頭角を現し始めた作品といえば、傑作『レインマン』でしょう。竹田ダニエルさんも「若きトムの華やかさと繊細さが最もよく出ている」と1位に推します。さらに中野さんは「内面的な心理描写も自然に感じられる。演技というより、その人に成り切る力が異常に強いのかも」と分析。こちらも記事の末尾で詳しくご紹介します。
豪華共演陣に注目すると竹田さんの2位、海軍所属の法務官を演じた『ア・フュー・グッドメン』には名優ジャック・ニコルソンが。若い頃から大物との共演が多いとあれば、確かに演技力も磨かれたことでしょう。
また、大物監督とのタッグも多いんです。犯罪予知ができる未来が舞台の『マイノリティ・リポート』はスティーブン・スピルバーグ監督。『アイズ ワイド シャット』はスタンリー・キューブリック監督。「キューブリックのシュールな世界×トムは贅沢!」とマライさん。本作は当時夫婦だったニコール・キッドマンとの共演も話題になりましたよね。
いつでもセクシーなトムではありますが、変化球としては斎藤さんの「目が眩んだ」ほど美しい吸血鬼を演じた『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』やセックスのカリスマ伝道師を怪演した『マグノリア』を推す声も。そう、意外と役を選ばない(?)トム。『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』では、ハゲ頭のプロデューサーにも扮しているんです。「脇役だが、それすら真面目に人間観察を追求していて素晴らしい!」と洞口さん絶賛。芝山さんも「超絶カツラ・ダンスをぜひ見てほしい」とコメント。SF大作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のヘタレ少佐役が裏マイベストという人も。こうしてみると、トムの演技の幅、半端ないです。
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994)
『アイズ ワイド シャット』(1999)
ドイツ将校を演じた『ワルキューレ』に1票を投じたのは森さん。「『ミッション~』の常連監督となるクリストファー・マッカリーの脚本。そのマッカリーが監督としてトムと初めて組んだ『アウトロー』も捨てがたい」。コメント内にちゃっかりもう一作、入っちゃってます。小痴楽さんも選外ながら「『ラスト サムライ』も捨てがたかった」と。
う~ん、トムの魅力を語るには紙幅が全然、足りなかったってことですね(反省)。せめてあなたの“マイベスト”探しのヒントになれば……。トムと共によい週末をお過ごしください!


