「日本のアイドル文化」は海外でどう受け止められるか
思えば、「かわいいだけじゃだめですか?」という問いかけは、かなり挑発的でもある。かわいいだけでは足りない、もっと歌やダンスで見せなければいけない、もっと大人っぽく、もっと洗練されていなければいけない。そうした評価の中で、CUTIE STREETはあえて“かわいい”を真正面から掲げている。もちろん、彼女たちは技術を放棄しているわけではない。むしろ、かわいく見えるための技術、明るく届けるための体力、何度見ても楽しいと思わせる表現の工夫を積み重ねている。だからこそ、彼女たちのパフォーマンスは強い。「かわいいだけ」ではなく、“かわいい”をどこまで本気で作り込めるか。CUTIE STREETは、その問いへの答えをステージで見せている。
韓国での反響は、CUTIE STREETにとって大きなきっかけになるはずだ。海外で再生数を伸ばしたことに加え、日本のアイドルが大切にしてきた、見ている人を元気にする力や親しみやすさ、“かわいい”をまっすぐ肯定する姿勢が、K-POPの本場である韓国でもひとつの魅力として受け止められた。CUTIE STREETの“かわいい”は、ただ甘いものではなく、楽曲、衣装、振付、表情、SNSでの広がり方まで含めて作り込まれた、彼女たちの大きな武器になっている。
「かわいいだけじゃだめですか?」という言葉は、いまや日本国内だけに向けられたものにとどまらない。国や言葉が違っても、明るい気持ちになれるもの、思わず目で追ってしまうもの、もう一度見たくなるものは伝わる。ただ、それは自然に届くものではなく、CUTIE STREETが“かわいい”を感覚だけで終わらせず、曲として、パフォーマンスとして、映像として届く形にしてきたからこそだ。今回の韓国での広がりは、日本のアイドル文化が海外でどう受け止められていくのかを考えるうえでも、大きなヒントになっている。
