今年9月で100歳になる石井さんは、次回作の打ち合わせや舞台の稽古にと現役のテレビプロデューサーとして、いまだ第一線を走り続けている。「体の声をよく聞いているだけ」と語る、石井さんの類まれな「健康の秘訣」とは?
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「楽しみもあるけど、苦しみもあるわね」
そう微笑むのは、テレビプロデューサーで舞台演出家の石井ふく子氏(99)。9月に迎える百寿を前に、目下、5月9日から始まる生誕100年を記念した舞台『明日の幸福』の稽古に励んでいる。
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なんで今のドラマって事件ものばかり?
出演者の方々やスタッフと心を通わせて、1つの舞台を作るのは簡単なことではなく、時に苦しみも伴うもの。今回は役者さんの顔ぶれも違うから、前回のこのシーンをこうしてみようとか、いろいろ考えます。だって、誰かがやったのと同じことをさせるなんて、役者さんに失礼じゃない?
演出家の私に何かあったら皆さんにご迷惑をかけてしまうので、最近は極力、外出は控えていますが、稽古には全て行くつもりです。毎朝7時頃に起きると、まずはベッドで軽くラジオ体操。朝ご飯はパンと目玉焼きに少しのおかずをいただいて、秘書が来るのを待ちます。自宅が仕事場でも、秘書が来てくれると気持ちが切り替わりますね。
稽古がある時は出かけていきますが、ない時は自宅で資料や本を読んだり、演出を考えたりして過ごしています。テレビを見ることもあるけれど、なんで今のドラマって事件ものばかりなのかしら(笑)。
お昼は軽く、イチゴなどのフルーツやバウムクーヘンのようなちょっとしたお菓子をいただくことが多いのですが、最近はお昼時になると仲のいい女優さんたちが、「一緒に食べましょう」と訪ねてきてくれるの。先日も女優の渡辺陽子さんが来てくださって、お弁当を一緒に食べました。
毎日電話をくれる存在
夕食は、お弁当をとることもありますが、自分でお台所に立って作ることもあります。椅子に座ってばかりいたら、お尻が痛くなっちゃうもの(笑)。私は昔ながらのさっぱりとした和食が好きで、揚げ物のような脂っぽいものは苦手。最近は、鶏ひき肉と野菜をさっと炒めたものや、澄まし汁を作ることが多いですね。好き嫌いが多い性質で、昔はお肉もあまり食べなかったんだけど、タンパク質を摂ったほうがいいとお医者さんに言われてからは、なるべく食事に取り入れるようにしています。
