「イモトのWiFi」、「にしたんクリニック」など様々な事業を展開し、スターを起用したユニークなCMで知られるエクスコムグローバル。この企業の創業者である西村誠司社長が、サイバー犯罪被害に遭ったときに経験した危機を振り返った。
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7000万円の借金からスタート
Wi-Fiや美容医療を中心に事業を展開し、2022年からは高度不妊治療のクリニックを全国で始めました。事業の成功方程式みたいなものはありません。最初から「これはうまくいく」というものが見つかるわけではなく、10個やったらそのうちの1個が当たるという感じです。それも偶然見つかる。
ボイスメールシステムの会社を起業した後、27歳で7000万円もの借金を背負いました。にっちもさっちも行かず、「新しいビジネスをしなければ」と、ラスベガスのIT展示会に事業のネタ探しに行きました。結婚前の現在の妻に50万円を借りてまで行ったのに、結局は見つからず、どうせならと友人に会って帰ることにしました。ところが飛行機の乗り継ぎトラブルで、友人を空港で4時間も待たせることになった。この時はまだ携帯電話が普及しておらず、連絡ができなかったのです。
そこで思いついたのが、海外用の携帯電話の貸出サービスでした。20台のアメリカの携帯電話を確保し、出張の多い法人向けに貸す。その後はヨーロッパ向けなど、規模を拡大していきました。これで借金は3年で返せましたが、事業計画など何もありません(笑)。若さゆえにがむしゃらに行動し、運を引き込んだのです。
