とはいえ単3電池×4本でわずか4時間しか使えないなど駆動時間に問題があったほか、現行のスマホを下回る5.6型という画面サイズながらボディは400グラムオーバーでずっしりと重く、ボディの厚みもスマホ数台分とあって、データディスクマンとはまた違った意味で電子書籍を楽しむにはやや無理がありました。
数年後には後継モデル「DB-P2」が発売されたものの、その頃には母艦に当たるNECのPC-98シリーズもWindows 95の登場などがあって下火になっており、デジタルブックのコンテンツともども、1990年代後半には姿を消すことになりました。2万9800円という実売価格はデータディスクマンよりも安く見どころはあっただけに、いろいろな意味で惜しかった製品と言えます。
「折りたたみ端末」の元祖かも? 旧松下電器の「ΣBook(シグマブック)」も浸透せず
前述の2つの端末が姿を消してから数年後、松下電器産業(現パナソニック)が発売したのが、左右に連結された2つの画面で読書を楽しめる「ΣBook(シグマブック)」です。タッチ操作にこそ対応しないものの、2つ折りにしたボディを本のように広げて、下部のボタンでページをめくれるという、紙の本を模したデザインおよび操作性が特徴です。
画面サイズは7.2型×2で、画面の広さは現行のiPad miniなどの小型タブレット並みのサイズを誇ります。また電源をオフにしても表示を継続できる記憶型液晶を採用することで、単3電池×2本で約3カ月以上もの長時間駆動を可能にするなど、前述の2つの端末とは桁違いのバッテリーの持ちのよさが特徴です。
コンテンツは専用サイトで購入するという、現行の電子書籍にかなり近い仕組みですが、直接ダウンロードではなくSDカード経由で読み込む仕組みで、それも書店に設置された専用ダウンロード端末のところまで足を運ばなくてはならない面倒な仕組みでした。
東芝からOEMモデルが発売されるなどメーカーを超えた取り組みもみられましたが、同時期に発売されたソニーの「LIBRIe(リブリエ)」ともども、コンテンツの取り込み方法については課題があったと言わざるを得ず、結果的にこちらも数年も持たずに姿を消しました。ちなみにシグマブックの実売価格は3万7900円と、やはりかなりのお値段でした。






