「ドジャースがワールドシリーズまで行けたのはファンのおかげ」

 2024年、そして2025年も、日本においてドジャースの全試合がテレビ生中継されていて――時差のせいでほとんどの試合は早朝なのにもかかわらずだ――、ゴールデンタイムには再放送もされている。

 ドジャースの力になっているのは、日本人スター選手だけではない。膨大なファンの数も見逃せない。

「ファンのおかげで、ドジャースはワールドシリーズまで行けたのだと思いますよ」

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 そう大谷は話す。

 2023年のWBCで日本代表として戦って以来の日本国内での試合で、大谷はドジャースと読売ジャイアンツとの間で行われたオープン戦でファンが待ち望んでいたものを見事に披露した。2ランホームランを放ち、ドジャースの5-1の勝利に貢献したのだ。大谷はこう振り返った。

「たくさんのお客さんが集まってくださったので、しばらくぶりに故郷へ帰ってきた感じがしました。いい試合でしたし、打席での内容も上々でした」

 読売ジャイアンツの阿部慎之助監督も、大谷の本塁打に関して「ああ、みんなの期待通りに打ったな」という感想だったという。

「こんなことを言ったら怒る人もいるでしょうが、大谷君と記念写真を撮ってもらいましたよ」

 阿部監督はそう明かした。

©文藝春秋

大谷が打席に立つたびに息をのむ観客

 この次の日に、阪神タイガースがドジャースと対戦し3-0の完封勝利をおさめた。そして、タイガースはカブスに対しても完封勝利をおさめた。

 この2日間にわたり一切変わることがなかったのは、毎回、大谷が打席に立つたびに高まるけた外れの注目度だった。

「ショウヘイが打席に立つたびに、完全な静寂がやってきたね」

 ドジャースのロバーツ監督のコメントだ。

「彼がバットを一振りするとか、ファウルを打つとか、何かをするたびに、客全員が息をのむんだ。すべての動きに注目が集まっている、そこはほかのどの選手とも全然違うね」