史上初「50-50」の金字塔を打ち立て、ワールドシリーズ制覇を成し遂げた大谷翔平。その熱狂は米国に留まらず、凱旋試合となった日本で空前の「狂騒」を巻き起こした。
ビートルズやテイラー・スウィフトに例えられるその神格化された人気に、名門ドジャースのチームメイトたちも驚愕。彼らの目に、スーパースターが祖国で見せる真の姿はどう映ったのか。『SHOーTIME 4.0 大谷翔平 二刀流復活と連覇の軌跡』(徳間書店)より一部を抜粋して紹介する。(全3回の1回目/2回目につづく)
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ドジャース選手たちが目撃した“神格化された大谷翔平の人気”
大谷に寄せられる関心は、史上初の50-50とワールドシリーズ制覇が重なり、さらに高まるばかりだった。
そこに山本由伸と佐々木朗希が加わることにより、ドジャースは全世界に対してベースボールおよびMLB外交官の役を果たしているようなものであり、前例のない2年連続世界一を目指しているチームにとっても、海外試合をする球団としてはうってつけだった。
その意味で、韓国遠征は――ソウルのゴウチョクスカイドームの収容人数はわずか1万6千人だったとはいえ――大成功だった。そして、ドジャースとカブスによる東京遠征は――日本人スター選手がドジャースからは大谷、山本、佐々木、カブスからは鈴木誠也と今永昇太と5人も入っている――さらに別次元だった。
はてにはドキュメンタリーまで製作された。「Homecoming:TheTokyoSeries」というタイトルで、2026年2月の公開の予定だという。
「興奮という言葉すら、正しいのかどうかわからないよ。とにかくすごかった」
そう東京遠征を振り返ったのは、救援投手のアレックス・ベシアだった。
「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の盛り上がりとか、ああいうのは見たことがあったけど、日本に行くとあの3人の選手はもはや神格化された存在なんだよ。とにかくすごい経験になったよ」
この遠征後、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドはこう証言した。
「おそらく君たちは(大谷が)米国で人気者なのは認識しているだろう。でも、東京に行ってみるといい。もはや人気者なんて枠をはるかに超えた、特別な存在なんだよ」
まだ日本に飛び立つ前は、チームメイト一同も、大谷が祖国でどれほど特別な存在として祭り上げられているかを完全には理解していなかったということだ。
