CM、看板…「行く先々、ショウヘイだらけ」

 実はデーブ・ロバーツ監督は、多少この実態を事前に把握していた。

 2024年ワールドシリーズの終結後に、監督は日本を訪問していて、生まれ故郷の沖縄の行く先々で大歓迎を受けていたからだ。

 ロバーツ監督は大谷からメッセージを受け取っていたことを明かした。「よいご旅行を」の言葉に加え、日本では行くところ行くところ、すべてで大谷の顔を見ることになると警告されていたという。

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 日本訪問のあと、ロバーツ監督は大谷の予告が事実だったかと問われて冗談半分に答えた。

「行く先々、すべてだったよ。ショウヘイだらけで困ったよ」

 ドジャース一同が東京入りすると、コマーシャル、看板、そして緑茶のボトルにさえ大谷の顔を見ることになった。ニューバランスのCMから日焼け止めやスキンケアに加え、コンビニエンスストアのファミリーマートも含めてすべてを大谷が宣伝していた。

©文藝春秋

山本由伸・佐々木朗希も加わって膨らんだ日本人ファンの期待

 しかも、この遠征には山本由伸と佐々木朗希も加わっており――しかも、佐々木はカブスとの第2戦でMLBでの先発デビューが予定されていた――日本人ファンの期待はさらに膨らむばかりだった。

 収容人数5万5千人の東京ドームは、オープン戦2試合とカブスとの公式戦2試合をあわせて完売していた。カブスとの開幕戦に至っては、リセール市場で1万1千ドルも値上がりして2万ドル近くまで跳ね上がっていた。オープン戦のチケットでさえリセール市場で4千ドル以上まで値上がりしていた。

 さすがにそこまでの金額を払って東京ドームへ行けない大多数の人たちのために、この試合は150以上の映画館で上映され、20社以上のスポンサー企業が集まった。

「日本人選手たちが祖国に凱旋することで、どれほどの盛り上がりを見せたか、もう想像の範囲を超えていたね」

 そう振り返るのは、マイケル・コンフォート外野手だった。

「あの大騒ぎを何と比べたらいいのか? ちょっと僕にはわからないな。日本人スター選手が何人も加わっているメジャーリーグの公式戦を日本でやるんだ。しかも、両チームにいるわけだから」

次の記事に続く 「怒る人もいるでしょうが、大谷君と記念写真を撮りました」阿部慎之助が“まさかの告白”…大谷翔平が日本での凱旋試合で“緊張した表情”を見せたワケ

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