NHK連続テレビ小説『風、薫る』がスタートして早1カ月が経過した。本作は、看護師の先駆者である大関和と鈴木雅をモチーフに、生き方も育った環境も異なる一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)の友情を描く物語。第7週(5月11日~5月15日)からは、いよいよトレインドナース(正規に訓練された看護婦)としての研修を受けた2人が、医療の現場に身を投じることになる。
17年ぶりの朝ドラ出演に「多部ちゃんおかえり~」
その養成所の設立に尽力し、りんと直美の入学を後押ししたのが、多部未華子演じる大山捨松だ。初登場は第5回で、夫の大山巌(高嶋政宏)と栃木を訪れた際に、偶然主人公の一人であるりんと出会った。田園風景には不釣り合いな豪華絢爛なドレス姿で、たどたどしい日本語を使う捨松の第一印象はインパクト大。2009年に朝ドラの『つばさ』でヒロインを経験した多部が秀でた存在感で物語に新たな風を吹かせ、視聴者からは「多部ちゃん、やっぱり華があるなぁ」「見てて安心感がある」「めっちゃハマり役じゃない?」「多部ちゃんおかえり~」と絶賛や喜びの声が相次いだ。
朝ドラヒロインを演じた当時、まだ20歳でデビュー8年目だった多部。無名からの大抜擢では決してなく、10代の頃から『HINOKIO』『青空のゆくえ』『夜のピクニック』といった青春映画での瑞々しく繊細な演技が高い評価を得ており、すでに知る人ぞ知る存在だった。
ドラマのほうでも、2007年には『山田太郎ものがたり』(TBS系)で嵐の二宮和也、櫻井翔の同級生役で愛らしいヒロインを好演したほか、『鹿男あをによし』(フジテレビ系)や『ヤスコとケンジ』(日本テレビ系)でも相次いで重要なポジションを担っている。ゆえにオーディションで約1600人の中からヒロインに選ばれたのも伊達ではなく、きちんと実力を評価されてのことだろう。

