日本を動かす官僚の街・霞が関から“マル秘”情報をお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「霞が関コンフィデンシャル」。最新号から、ダイジェストで紹介します。
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赤澤経産大臣の評判は?
官僚は大臣の機嫌や振る舞いに一喜一憂する。「大臣に気持ちよく仕事をしてもらうのが官房長や秘書官の務めだ」(経済官庁幹部)と心得ている反面、なかなか骨が折れる仕事だ。
ここ数年、経産省は2人の大臣に泣かされてきた。茂木敏充氏と西村康稔氏(昭和60年、旧通産省)だ。なかでも茂木氏は「頭はいいが、とにかくお仕えするのが難しかった」(課長)。大臣レクに入った課長補佐らが一斉にページをめくる音がうるさいと激怒したり、東南アジアへの出張時にお気に入りのスーツを持っていくのを忘れ、同行した役人が日本に取りに戻ったりと、極めて扱いづらい茂木氏の「トリセツ」が省内外に流布したのはよく知られている。
西村氏も「予定を詰め込まないと気が済まない。スピーチは時間ぎりぎりまで直すし、資料の細部まで注文を付けていた」(中堅幹部)と、両者とも経産官僚には“黒歴史”のような存在だ。
現職の赤澤亮正氏(59年、旧運輸省)の評判は「松竹梅でいうと竹。わりと支えやすいタイプ」(同前)とまずまずだ。ただ、本人の指示で大臣レクに参加し「お目見え」できるのは課長以上とされ、課長補佐らの同席は認めない。「短気なところがあり、若手から粗暴な上司と思われたくないのでは」(内閣府中堅)と勘繰る向きもある。
石破茂前首相の側近だったが、日米関税合意による5500億ドル(約87兆円)の対米投資を実行する仕事があり、高市首相に経産相に起用してもらった。米国のイラン攻撃で石油輸入が止まると、医療用資材やエチレンなどの物資確保を命じられている。
コロナ禍の最中には、コロナ担当の副大臣を務めた。この時はワクチンを輸送する超低温冷蔵庫など幅広い物資の調達を経産省が担い、のちに赤澤氏の黒衣として日米関税交渉も合意に導いた荒井勝喜通商政策局長(平成3年、旧通産省)がその中心にいた。「コロナの時の経験が生きており、赤澤氏の張り切りぶりがいい方向に働いている」(局長級幹部)。〈この続きでは、現在の経産省における懸念点について語られています〉
※本記事の全文(約4500字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年6月号に掲載されています(霞が関コンフィデンシャル)。

