日本と中国、スマホの「買いやすさ」の違い
日本のスマホの販売方法は、実は世界の中でも特殊です。基本料金は毎月の自動引き落としで、通信キャリアがスマホを割引販売します。そのため高校生がiPhoneを持つことも当たり前なのです。最近では2年間で返却するプログラムを使えば、月々わずかなお金で高性能なスマホを使うことも可能です。スマホの販売価格に通信キャリアが大きく関与しているわけです。
これに対して中国では、基本料金は月極のプリペイド方式が主流です。通信キャリアのスマホの割引額もわずかで、学生がiPhoneを買うのは日本ほど容易ではありません。つまり日本よりもスマホは買いにくいように見えます。
そのためスマホメーカーが価格帯を分けたモデルを多数展開して、ユーザーの懐に見合った製品の選択肢を提供しています。1万円台の低価格モデルから、5万円程度の普及機、そして20万円を超える高価なハイエンドモデルまで、1メーカーのスマホの製品数は10種類を常に超えています。iPhoneは1年の間に4機種程度しか登場しませんが、中国では1メーカーが毎月数機種を立て続けに投入しています。
中国で折りたたみスマホは「富の象徴」
つまり中国ではスマホの価格は、その機能や性能に応じて決まります。高性能なモデルが「無料」のようなことは絶対に起きないのです。そして数多い製品ラインナップの中で、折りたたみスマホは各メーカーが最も高価に設定し、「先進性」だけではなく「あこがれ」を持たせる製品になっているのです。
筆者は仕事柄、中国企業のトップに話を聞く機会がよくありますが、その多くが折りたたみスマホを持っています。本体を開けば大画面が使える利便性だけではなく、富の象徴にもなっているわけです。
ちなみに中国でのiPhone最上位モデル「iPhone 17 Pro Max」の価格は約23万3,000円(9,999人民元)。十分高価ですが、周りを見れば多くの人が同じ製品を持っています。つまり希少性はありません。
それに対して折りたたみスマホは、HUAWEI(ファーウェイ)の「Mate X7」が約30万3,000円(12,999人民元)、同社の三つ折り型となる「Mate XTs Ultimate Design」は約42万円(17,999人民元)と、iPhone以上の価格です。特に三つ折り型のスマホは、実際に広げて使っているところを見せるだけで周囲の視線を集めてしまうほど、圧倒的な存在感を放つ製品です。
